最近、書籍化されたブログや人気のあるブログをみて思うのは、こと日記形式のブログに関して、読者側から見た「3つの視点」がうまく埋め込まれてるなあと感じる。その「3つの目線」とは、つぎのようなもの。これはCMなどに応用されている。

・「あこがれ」や「羨望」といった上目線
・「身近さ」や「あるあるネタ」といった同じ目線
・「悲惨さ」や「不幸」といった下目線(笑えるという条件つき)

最初このどれか1つに特化した日記からはじめて、その後この3つの要素をうまくハンドリングさせている日記はメリハリがあって飽きないし、面白い。

笑えながらも「悲惨さ」に特化したのは『実録鬼嫁日記』 。結婚している人にとっては夫婦の些細ないざこざは共感を呼ぶ目線だし、話題の絶えない夫婦像という点では「あこがれ」とは行かないまでも理想的ではある。なによりも今や「書籍化されたブログ」という「羨望」の目線も兼ね備えている。

ほかにも、古田選手のブログ 自体は有名人という上目線なんだけど、最近も「若貴の確執問題」を取り上げて、今のワイドショーの加熱ぶりについて触れているのはとても共感する目線だし、以前にエントリー で股間直撃事件という悲惨だけど笑える下目線があったりする。

ブログ以外に目を向けると、『電車男』の場合も同様の要素を満たしている。アキバ系喪男という下目線からはじまって、初デートはどんな格好で、どこの店に行ったらいいとかの誰もが経験したことあるような共感目線から、後半の純愛の成就という上目線まで網羅されている。ネタとしての真偽は別にして。