『相棒 Season6・第3話~蟷螂たちの幸福~』(水谷豊 × 寺脇康文) レビュー | 文才がなくても描けるドラマ脚本術

『相棒 Season6・第3話~蟷螂たちの幸福~』(水谷豊 × 寺脇康文) レビュー

相棒 Season6・第3話~蟷螂たちの幸福~』(水谷豊 × 寺脇康文) レビュー


電子レンジラックが来て、キッチン大移動中。StoryPuzzle の Shu です。
次は電子レンジを買わねば。買ったら…次は料理だ。
ちなみに、料理は苦手かもしれません。最近作ったことがない。
でも、小説家さんや漫画家は、料理好きな方が多いんですよ。
料理を作ることは、いろいろな想像力をかきたてるらしいのです。
こっ、これはやらねば…。
そんなワタクシのボヤキは置いといて、今週の『相棒』 のゲストは荻野目慶子さ
ん。ミステリ作家に兆戦です。



《あらすじ))『相棒公式HP』

人気ミステリ作家・蓬城静流(荻野目慶子)の夫・田橋(江藤潤)の遺体が発見され
た。
遺書が残されており自殺と見られたが、拳銃に不自然な細工があったこと、現場
からクッションや百科事典がなくなっていたことなどから、右京(水谷豊)と薫(寺
脇康文)は他殺の可能性を探り始める。
夫の自殺にもなぜか冷静な静流は、最近新刊が出ておらずスランプとの噂も。
さらに田橋の妹の話では、静流が田橋を小間使いのように使っていたらしく、夫
婦仲も良くなかったようだ。
夫が死んだころは部屋で仕事をしていた、という静流のアリバイも曖昧であるこ
とから、右京らは静流に田橋の死が他殺であること、さらに静流がその容疑者で
あることなどを直接ぶつけてみるのだが…。
女流ミステリ作家が仕掛けた巧妙なトリック? に右京と薫が挑む!



かつて「魔性の女」と言われた荻野目慶子さんですが、やっぱりその謎めいた美
しさのせいですよね。
魔性の女」と言われる女性に共通しているのは、純粋なまでに真っ直ぐな愛を
相手にぶつけるからだと思うのです。
たとえ相手に奥様がいようとも。
相手に奥様がいなければ、一途な愛になる。
普通は相手が結婚している時点であきらめてしまう恋も、その状況で変わること
はない…。


だから状況に左右されない強い想いは、まわわりの人からみると空恐ろしいので
ある。

今回のタイトルにある「蟷螂(かまきり)」
カマキリは交尾中にメスがオスを食べてしまうという話が有名です。
そのために、メスが卵の栄養にするために食べてしまうと思われている。
メスがオスを自分のために利用する…。
蓬城静流と田橋の夫婦は、まさしくカマキリの夫婦と陰口を叩かれていた。
他人から見た二人は、静流は自分のわがままで田橋を利用しているように見えた

それが事件を、右京たちを、視聴者さえも間違った方向に導く。

夫の車から出てきた、妻を殺すための道具たち。
夫の殺意に気づいた妻が、反対に夫を殺した。
妻が用意したアリバイ…。
それら全てが、妻であるミステリ作家が、そしてその夫が、警察に仕掛けたトリ
ック。

静流はミステリ界の女帝と言われながら、もう7年もの間新作が出ていない。
宣告された末期癌。
残された時間はもうわずか。
最後にもう一度、妻に作品を書かせてあげたい。
ミステリ界の女帝としての最期に相応しい作品…。
そのためには自らの命を差し出してもかまわない。
妻のいない家、妻のいない生活、妻のいないこの世…そこに自分は…いる意味な
どない!
ならばこの命、妻の作品を創るために差し出そう…。
妻の命はあと半年もない。
それはある意味「心中」である。
一途で究極の愛のカタチ。

だが右京は言うのです。
「自らの命を絶って、出る答えなどないのですよ」

どんなに究極の愛であっても、本当の答えは二人でしか出せない。
彼女の、彼のため、と自らの命を差し出すことで出た答えは本物ではない。
その死がおとずれる瞬間まで、共に苦闘する。
それが誠のカタチだと。


今回は二転三転する展開はもちろん、とにかく「ドラマ」の部分が胸にしみました。
愛のカタチは様々。
愛する人のことを思って、想って、それゆえの行動。
自分の恋愛に重ね合わせ…ここまで人を愛することが果たしてできるのか。
自分の気持ちだけを優先させていないか…。
あ~~~、どうして録画しなかったのかしら。
DVDが出たら、買わなくちゃ。

来週も楽しみです。


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