甘い口づけ

遠い想い出

夢のあいだに

浮かべて泣こうか

 

 

 

あの人の思い人は

あの人を裏切って・・・・

あの人を置きざりにして

一人旅だった・・・・・

心の傷は癒えることなくて

毎晩・・・・泣いていたっけ

俺にはどうすることもできなくて

歯がゆくて・・・・

泪の受け皿になることだけで

精一杯・・・・・それ以上を望めば

すぐにでも離れていってしまいそうで

怖かったんだ

 

 

俺が今あるのは

あの人がいるから

あの人が望むならなんだってする

危険極まりない思考をしているんだ

俺は・・・・・

 

全てはあの夜から始まった・・・・・・

 

 

 

 

 

 

もうすぐ着陸のサインが出る

 

今日・・・・いや正確には今夜

俺はある人に逢う

何年ぶりだろう・・・・・・

 

最後に会ったのは・・・・確か夏の終わりで

夕暮れ時の少し肌寒いそんな日だった

 

あの人は・・・・覚えているだろうか

あの日の出来事を・・・