ポプラ、弁当テコ入れ 調理設備を420店舗に | ニュースブログ

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コンビニエンスストア中堅のポプラは集客力の強化を狙い、弁当分野をてこ入れする。注文を受けてから調理する「できたて弁当」を拡販するため、総菜の調理設備を持つ店舗を約350店舗から来年2月までに約420店舗に拡大する。その他の弁当製造のコスト削減を狙って、主な総菜の原材料の調達先を集約する。

「できたて弁当」は店内で炊いたご飯や調理した揚げ物などを提供する。から揚げ弁当やミックスフライ弁当などがあり、価格は400円前後。夕方5時から朝の5時までの時間限定で販売する。

ポプラは中国地方を中心に全国で約700店舗を展開する。業務用の大型炊飯器や揚げ物のフライヤー設備を導入したほぼ半数の店舗で「できたて弁当」を扱う。来年2月までに取扱店舗を全体の6割に増やす。

弁当の品ぞろえを増やすため、これらの調理設備を活用し、チルド弁当を導入する実験を近く開始する。今後、アニメキャラクターなどと連動した商品も投入する計画だ。

店内で調理しない一般的な弁当について、コスト削減を進める。総菜の箱詰めなどを手掛ける工場を広島、岡山、福岡、東京の4カ所で展開し、それぞれ複数の会社から原材料の供給を受けているが、11月から1社に集約する。

弁当はコンビニ業界では利益率の高い商品とされているが、大型スーパーや「デパ地下」などとの競争が激しく苦戦している。弁当を中心とした売上高(おにぎり、サンドイッチなど含む)は2011年2月期で約74億円。ポプラの小売売上高の約2割にとどまる。「できたて弁当」の強化などを通じて、徐々に比率を高める考えだ。

集客力を高める一環で、青果物の取扱店舗も拡大する。現在は九州地区の店舗が中心にレタスやキャベツ、ホウレンソウといった葉物野菜、みかん、パイナップルや桃などの果物も販売している。今後、中四国の店舗でも取り扱いを拡大する。

出典:日本経済新聞