なぜビートウォッシュを選んだか?それはドラム式に飽きてきて縦型に戻ってみたかったからです。
私はこれまで、3機種のドラム式の使用経験がありますが、とにかくクレージーな節水競争のために、まともに洗うためには、いろいろと工夫をしなければならなくなっている今のドラム式にちょっと嫌気がさしたんです。。
●ドラム式の使いこなしとして
(以下は欠点と言うより使いこなしかもしれませんが・・・)
・すすぎ力が弱いので、すすぎ回数を増やす必要がある。
-->時間がかかり水量も多くなる。それより、回転しながら濯ぐので、衣類の傷みが心配。
すすぎ回数を増やすのを怠ると、厚手の衣類から順に黄ばみや悪臭が発生する。
・洗浄力もぎりぎりなので、洗い時間を短縮するのは厳禁
ビッグドラムクラスでも最低15分は必要。パナのエコナビで時短など自殺行為かと。
・洗剤に気を遣わなければならない。
あまり泡立ちのよいものは使わない方がいい。すすげないので。
洗剤や柔軟剤の香りは飛んでしまいがちなので、意味がない。
・柔軟剤は特に気を遣う必要あり
すすげないので、柔軟剤の量が多めだと衣類の黒ずみの原因等になりがち
うちでは柔軟剤を使っていません。
●またはっきりわかるドラム式の欠点として
(以下も毎回起こるわけではないですが、急いでいるときに限って発生したりするので、これから買う人はある程度覚悟すべきと思います)
・脱水エラーが起こりがち
ドラムが横に回転するので原理的なことなのだが・・・
特に洗濯物が少ないときに、バランスがとれず脱水エラーになりがち
タオルなどを追加して回せということだが、汚れてもないものを水に濡らして
脱水をかける理不尽。また厚手のタオルじゃないと意外と効果がない。
余計なものを洗濯する必要があり、干す手間含め面倒で理不尽
・タオルがゴワゴワになる。
叩き荒いと、超強力な遠心力による脱水効果で、タオルのパイルが完全に寝て
しまうので、天日で干したとしても、タオルが「ばり固」になります。
自立するくらいかっちかちになります。
タオルが好きで高級品を集めているような場合、ドラム式で洗う気にはならないと思います。
●私のドラム歴-1 ナショナルNA-VR1100
http://ctlg.panasonic.jp/product/info.do?pg=04&hb=NA-VR1100
私が最初に買ったドラム式は、ナショナルのNA-V1100L、これはドラム直径が小さく遠心力に欠けるため、水に濡れた衣類がなかなか持ち上がらず、洗いの時も、ドラムの底の方で洗濯物がぐじゅぐじゅ揉まれてただけでした。当時は洗濯液を循環するポンプもなかったので、衣類がちょっと多いと、内側の方は十分に濡れないこともあるくらいなひどい洗濯機でした。洗浄力もないくせに、標準設定の洗い時間が短いので、全然洗えません。3ヶ月もすれば厚手のタオルから順に黄ばんでくさくなりはじめました。
乾燥についても問題があります。2世代目のヒートポンプですが、風路設計が悪く、フィルターでゴミが濾せないため、ヒートポンプのコンデンサーにゴミがはさまり、乾燥性能がみるみる悪化します。ほとんど乾燥を使わない我が家でも2年目くらいで乾燥能力はかなり落ちていました。
そもそもヒートポンプは洗濯物を乾燥させるに十分なほど除湿ができてないんじゃないかと思います。そのためか、ヒーター式に比べて、十分にからっとしない仕上がりになることが多く、それをカバーするためには時間が標準より余計にかかり、結果カタログにあるような時間では乾燥は終わらず、電力も余分にかかります。本当にどこをとってもいいところのない、しかも値段は高いというひどい代物でした。でも、デザインだけはよかったかな。それでみんなだまされて、今でも売れているんでしょうけど。
松下の製品は概して好きですが、洗濯機だけは選んではいけない鬼門だと思います。こんなひどい商品でもドラム式では売り上げ一位とかなので、信じられないですね。ブランドの力はほんとすごいです。
2年使って衣類がどんどんだめになりましたので、メーカーに引き取ってもらいました。
●私のドラム歴-2 日立ビッグドラム
http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2008/09/0922.html
http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2009/10/1006.html
2台目、3台目は日立のビッグドラムです。BD-V3100とBD-V3200です。3100に買い換えたのですが、それが途中ソフトの不具合で改修になり、修理したものの症状が回復しなかったため、メーカーサービス申し出で3200に交換になりました。
ビッグドラムは、ナショナルのドラム式に比べると洗濯機として全然まともな商品だったと思います。少なくとも洗浄力については、縦型と同じレベルかもしれません。買い換えたとたん、洗い上がりの衣類が白く見えたほどです。洗っているところをみても、ちゃんと叩き洗いになっており、衣類は十分持ち上がってました。ただ、その分タオルのパイルへのダメージも最高でしたが。。。
乾燥もナショナルよりはるかによかったです。特にV3200は低温乾燥になったので、途中取り出しもできるし、チジミも少ないし、基本ヒーター式なので、時間通りにからっと仕上がります。時間を延ばす必要ないので、カタログ通りの時間と電力で十分乾燥可能でした。
しかし、ビッグドラムをもってしても、上記のドラム式の使いこなしや欠点からは逃れられません。
特にタオルの問題が決めてになりました。
うちは家族4人で1日に2回ほど回しますが、若い夫婦等で洗い物が多くない、ひどい泥汚れがないなどの場合はドラム式でもいけるかもしれません。
●ドラム式の欠点は、すすぎが弱いこと。これに尽きます。
すすぎをまともにするためにはある程度の水量は必要だと思います。水の中で泳がせないとすすげたとはいえないと思います。
ドラム式の標準設定では水をかけて絞った程度のすすぎしかしませんので、汚れが水に溶け出さず、再付着します。最近の洗剤には再付着防止剤が入っているといいますが、効果は疑問です。
再付着防止剤入りの粉末洗剤を使っていても、厚手のタオルなどを洗い続けると、半年ほどで黄ばんだり、水濡れで悪臭を放つようになりました。こうなったらちょっとやそっとでは落ちません。
うちではすすぎを標準の2回ではなく、注水3回とかに設定してました。こうすると弱すぎるドラム式のすすぎ力を多少補えます。が、それでも使用水量は縦型と比べるとかなり少なく、すすぎは十分ではなかったと思います。黄ばみや悪臭を放つようになるまでの時間を長くできる程度のことではないかと思います。
防止するためには、面倒でも粉末漂白剤等の助剤を用いることでしょうか。
●ビートウォッシュBW-D9LVとはどんな洗濯機か
http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2010/05/0526a.html
BW-D9LVは日立のビートウォッシュシリーズの中でも最上位機種ですが、これは一つ下のBW-D8LVとは本体のサイズもデザインも違います。D9LVの方が一回り大きいのですが、これは洗濯容量が1kg多いからではありません。
型番だけだと単なるシリーズ中の大容量タイプに見えますが、そうではなく、洗濯機のシリーズが違うのです。
D8LV以下の機種は、いわば通常の縦型洗濯機です。多少節水タイプではありますが、基本的には水をためて洗うタイプの洗濯機なのです。
しかし、D9LVは以下の点でほかのシリーズと異なります。
①縦型のくせにビート洗浄という、超節水洗濯コースをもつ。 -->賛成できませんけど(笑)
②洗濯槽の直径がでかく(実測52cm)、深さが浅い。そのため洗濯物が取り出しやすい。
③ECO水センサーをもち水質次第では時短をやる。
④最上位機種にふさわしくデザインが豪華で塗装もきれい。
⑤循環ポンプを持ちその途中に糸くずトラップがある。
毎分18Lの本格的な循環ポンプをもちます。循環系の途中に糸くずフィルタがあり、糸くずは効率よく
捕集できます。循環ポンプは節水洗いに欠かせないものですが、本機ではため洗いの時もこれが
動作します。ドラム式の排水管付近の糸くずトラップは、一度洗濯したくらいではほとんど糸くずは
つきませんが、本機の場合、一度の洗濯でごっそり糸くずがとれます。
なぜD9LVを買ったかですが、正直上記のD9LVならではのポイントのうち重視したのは②と④と⑤です。つまり、節水ビート洗浄には全く興味ありません。とにかく一番いい縦型がほしかった。これだけです。
BW-D9LVには従来の「ため洗いコース」もありますので、従来通りの縦型ならではの洗濯が可能です。であればそれで十分。節水をするビート洗浄など使わなくていいわけで、高級感や洗濯物の取り出しやすさで選んでみた、ということです。
ドラム式の節水にはちょっと食傷気味なので、当分選ぶ気はしません。
ということで、今回ビートウォッシュを選んだわけです。数年ぶりの縦型です。これまで縦型といえば、20年前に新婚の頃買った三洋の縦型しか知らないので、隔世の感を期待しつつ。。。