さい帯血保管体験記その4:出産!さい帯血を採取した | 私的バンクでさい帯血保管体験記

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2010年10月に第一子を出産しました。私的バンクにさい帯血保管を依頼しましたので、依頼から採取、保管までの実際をお伝えします。

36週の妊婦検診の時。


NSTの最中に助産師さんからバースプランの用紙を渡されました。


・緊急連絡先
・どういう出産を希望しているか
・立会いするか
・出産にあたって不安なこと
・その他、助産師に伝えておきたいこと


などを記入する用紙です。


さい帯血採取希望、と書きました。


助産師さん「さい帯血取るのね。入院の時に採取キット忘れないで持ってきてね」





そして後日。


なんだかお腹が痛い。だけど全然ガマンできる。


まだ予定日まで日があるし、これが噂の前駆陣痛ってやつかしら、と思いながらも、間隔を測ってみるとなんと3分。


間隔が短いけど、別に耐えられない痛みじゃないし、と病院へ連絡するのを躊躇していた私。


夫の勧めで一応病院に電話しました。


助産師さん「じゃあ一応病院来てみて。入院準備してきてね」


入院セットと、採取キットを持って病院へ。


子宮口2センチ開いてて、そのまま陣痛室に入ることになりました。


助産師さんに採取キットを渡して、ベッドに横になると、その後すごい勢いで進む陣痛。


いざ分娩台へ。陣痛の合間にダッシュで飛び乗る私。


助産師さん「ご主人、赤ちゃんが生まれたら『さい帯血』って言ってね。ご主人の担当ですよ」


分娩台に乗ってから20分くらいで無事出産。


夫の産後第一声は「さい帯血お願いします」でした。





医師「じゃあさい帯血取りますね」


採取バッグをもってお医者さんが何かゴソゴソやってるけど、私にはなんの痛みもなく、ただボーッとしてました。


「取れましたよ」と、見せてもらった採取バッグには、半分強の血液が入っていました。


採取の時間は5分もかからなかったと思います。


夫が採取バッグを発泡スチロールの容器に入れて、すぐにステムセルの担当者に電話しました。


24時間以内に取りに行きます、との事だったので、採取キットは私の病室に持って行きました。


翌日午前、採取キットを取りにきた担当者に発泡スチロールごと渡して、採取と引渡しは完了しました。


引渡しの際、「確かにさい帯血をお預かりしました」という証明の用紙(さい帯血受領証)をステムセルの担当者からもらいました。





産後2日目。(さい帯血を渡した翌日)


ステムセルの担当者が病院に来ました。


担当者「後日ちゃんとした書面をご自宅に郵送しますが、取り急ぎ分離作業の結果が出ましたのでお知らせに参りました」


とのことでした。


頂いた用紙(さい帯血採取・分離結果)には、以下のことが書いてありました。


・出産日
・母親の氏名
・さい帯血採取量 (47ml)
・有核細胞数 (4.8×10^7)


既に超低温タンクでの保管が開始され、同時に細菌混入がないかの検査に出されたそうです。


こちらの検査結果はおよそ1ヶ月後。





退院して自宅に戻ると、ステムセルから書類が届いていました。


・さい帯血分離保管委託契約書(補遺)
・さい帯血採取・分離・保管報告書
・請求書


さい帯血分離保管委託契約書(補遺)は、子供の名前が前の契約書には記載が無いために必要な契約書です。


子供の名前を記入して、返送します。


さい帯血採取・分離・保管報告書には、先日もらった報告書に加えて保管カプセル数(7本)が書いてありました。


請求書には、請求金額と振込先銀行口座が書いてあります。


振込と契約書の返送完了後、3週間程で保管カードが到着しました。


また、担当者の方から電話で細菌混入の検査結果も報告がありました。細菌混入はなかったそうです。


これで子供のさい帯血は今後10年間保管される事になりました。





以上がステムセルを利用した際のさい帯血採取から保管までの私が体験した全てです。