えーブログもかなり更新せずにきている
現在ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
このブログは映画
「ゴーストインザシェル」(実写)公開後に
書いたもので限定公開していたのですが
公開も終わりましたのでまあいっか・・・
とゆうことでこちらに内容を公開に切り替えます。
(現在七月)
・・・内容はいつもの具合なんですが
ネタばれはしてますので
見てないかたはあしからず。
さて、毎回自分のブログを見ても
「これ馬鹿映画じゃん!」
(褒めてる)
の意味でのアクション映画の感想が
多かったと思うんです。
が、しかしこの「ゴーストインザシェル」は
元になった漫画自体がかなり難しいものです。
自分も手元に持っていたらもうすこし
専門用語をたどれるんですが
持っていないという。
しかも内容は理化学系というべきでしょうか?
どちらかというと
アクション漫画というよりは
専門用語多彩漫画ともいうべき
形態をとっている漫画なのでした。
絶対的に理系向きの作品です。
もともとこの「攻殻機動隊」をはじめてみたのは
押井守版「ゴーストインザシェル」(公開年次1995年)であり、
おそらくこの作品をテレビで公開したころに
録画したみたものですから、
かなり公開年次からずれて見ていると思われ…
(記憶があいまいで)
その作品が非常に好きなので
現在に至るのですが、ほかの派生作品は
原作漫画を除いて
ほぼ自分は見ていないことに
なります。
(アニメ版は一応録画したりもしたんですが
何故か見る気がせず)
しかももしかしたら、
録画はテレビ用だからかなりはしょってあったりしたら
その部分しか見ていないことになるんですが
それでも一応好きな作品ということで
感想など書いてみようと思います。
いや、だいたいツイッターで言ったようなことだけども。
押井守監督「ゴーストインザシェル」
***
補足として
***
漫画「ゴーストインザシェル」のあらすじ
第三次核大戦、第四次非核大戦(まじか)をへて
科学技術が飛躍した日本が舞台。
(とあるけど実際やったら第三次核大戦で日本の
首都圏が吹っ飛んだ場合には飛躍以上に技術が失われて
いそう・・・)
人工的な肉体(つまりロボ的な)「義体」化した
肉体を持つ草薙素子少佐は多くの義体同様、
脳の神経ネットに接続する電脳化技術により
インターネットアクセスを可能にしていた。
(つまりおそらく脳から直接パソコンの情報に
アクセスできるってことだと思われ)
生き残ってる人々はサイボーグ化
(たぶん核戦争でかなりやられたから発展したんだと思う)
やアンドロイドとかであると。
で、その中の汚職だとか犯罪を防ぐ
内務省直属の公安九課
っていう警察組織の一人が草薙素子ほか皆様という
内容である。
しかし現実では「内務省」っていうのは
1947年(昭和20年)に廃止されているらしい。
役職の中身は「地方財政・警察・土木・衛生・国家神道」
だそうで、けっこうざっくりしたやつのようです。
補足2
それを踏まえた「ゴーストインザシェル」押井版は
西暦2029年に他人の脳
(つまりさっきの設定上ネットアクセスできる脳)
つまり電脳にゴーストハックして操る「人形使い」が
日本に入国(日本かどうかはあやしい設定かも)
その正体を探る9課の一方で、
草薙素子ならびに政府御用達の義体を作っている
「メガテクボディ社」の製造機械が勝手に動き出し
女性の義体を作り出すが、その義体は逃走。
路上で車に跳ねられ、その通報から九課が発見し
持ち込む。
しかし外交担当の公安六課の中村課長が9課を訪れると
女性の義体は「人形使い」であると発言し
亡命を希望。その際、義体の補助電脳にしか
ゴーストはない状態で
何故か周辺機器を操るだけの力をもっており
9課の荒巻課長ふくむその場に居た者を驚かせる。
が、突如光学迷彩を着た何者かに義体は盗まれる。
(だったはず)
(なぜかというと確か六課が作ったスパイ的な
機能を持つシステム?が
「人形使い」だったのだけど、
システム自体が意志を持ってしまい
勝手に動き出したために、
六課の手に負えなくなってしまったから
だったと思うよ)
つまり結果六課が九課から「人形使い」を
回収したってことだと思う。
一方で、草薙素子は自分とは何か?という疑問を、
義体になってから抱えており、
あるいはこの電脳にアクセスできる環境も含め、
自分ってものの境界がとても曖昧な時代に
生まれてきたと思っている。
(たぶん)
一方でどこからか、草薙素子に通常方法ではない方法で
アクセスしてくる存在がおり、
その存在は「人形遣い」ではないか?
と確信している素子は、
人形使い自体を葬りたい六課の部隊
(というか多脚戦車)と戦い、
人形使いとコンタクトをとる。
みたいな話しですー(長い)
ところで「ゴーストインザシェル」の少佐 草薙素子は
自分の中では「超絶身長高い女子!」
だと思っているのですが
おそらく日本人女子の平均身長は
160くらいなのではないでしょーか。
男子は170くらいですか?
ちょっと調べてみよう。
20から24才の男子・・・「171センチ」「61キロ」
女子・・・「158センチ」「50キロ」
…まじか。
てことはルチルは平均身長か…
みたいなことになるんですが、少佐は絶対
モデル身長だと思ってるので、それ以外は
設定は受け付けませんのでよろしく。
一方、最近現実ではVR(バーチャルリアリティー)
つまり仮想現実に
入り込める機械がゲームなんかで発売されていたりして
それを見ると自分はどうも
「JM」っていうSF映画を
思い出してしまうんですね。
この作品は、アマゾンなんかで見ると
「当時はアメリカ、
日本ともコケた」
とか言われているんですが、
自分はテレビでこれをみて
好きになった作品なので、
劇場でみたかったなーと
毎回思ってしまうのでした。公開は1995年!
あっ、押井版のころと
ほぼ同じじゃないですか。
この作品の補足「JM」
ウイリアムギブスンによる
「記憶屋ジョニー」という短編SF小説の映画化。
設定は「脳に埋め込まれた記憶装置に
情報を記憶する運び屋・
ジョニー・ニーモニック」が
運ばれた情報をめぐってヤクザ組長タカハシ等と
戦う話なんだけど、
あっ、この話からヤクザとSFが融合したのかな??
そして映画版ヤクザ組長タカハシ役は北野武!
ということで、
あれ?なぜ2017年の
「ゴーストインザシェル」(以下GISと記す)にも
北野武が出ているんだろう…と思われる方は
この映画を見ると、
あーこの映画
やったから出たんだな
っていうのがなんとなくわかります。
(一説には2017年GISの監督が熱望したため出演したらしい)
でまあ、この映画の中にもこのVRみたいな機械が
バンバン出てくるのであった。
(ところでこの感想書いた後に
さすがにJM買いました(笑))
というわけでみんなも体験してみるみたいです。
(しかし路上でVR体験とかやる時代がくるのかなあ)
さて以下は映画の感想で
これは・・・と思った
誤読映画鑑賞をした
人々の感想を
漫画でいくつかあげてみました。
一つ。
「ゴーストインザシェル」は漫画が
がちがちの専門書みたいなもので、
あまりにも情報量が多いのですが、
それをちょいちょい削って
「映画」や「アニメ」にしたりしてきた
作品なので、
つまりいろんな「ゴーストインザシェル」があるわけです。
(たぶん)
で、その中で
自分のように
「映画」だけ見ている層や
「漫画」が大好き層、
「アニメシリーズ」しか
見てない層なんかがあって
しかも年齢層が幅広いので、理解度が曖昧なために
起こっているらしき誤読がこちら。
ちなみに「押井版GIS」には
タチコマ(GISでいう意志を持つ9課の多脚ロボ)ではなく
多脚戦車が出てくるんですが、
どうも押井版を見ていない層は
この感想になってしまうらしい。
つまり、
多脚戦車を見たら全部「タチコマ」だと思ってしまう
ゴーストハッキングをされているわけであった。
これを
「アニメシリーズからのゴーストハッキング」
と呼ぼう。(個人的に)
一つ。
この2017年GISの中では
北野武=荒巻課長だけが
日本語でしゃべるという
面白い映画に
なってしまっているのですが、
これの設定説明はおそらく、この映画冒頭に起こる
芸者ロボにハッキングされた男性が
ハッキングされる前に説明している言葉
「うちの娘は
この音楽を歌っている間に
フランス語を習得した」
みたいな内容に集約されているとおもう。
というのは、先ほどから「JM」でも「GIS」の設定を見ても
「脳神経にネットを接続する機能」があれば当然
「言語中枢にアクセスして
言語機能を習得できる」
のは可能で
つまり
「どの言語しゃべっていても
大体わかる世界」
っていうのが
この世界の前提
だと思うんだけど、
さてどうなんだろう。
ちなみにほとんどこの現実世界で見てない人は居ないSF映画
「マトリックス」の中でもこの「短期習得」をして空手を教わる
シーンがありましたよね?
あれ?やっぱりこのあたりの映画は全部だいたいつながっているよな。
映画「マトリックス」
一つ。
「ホワイトウォッシュ問題」あるいは
「ホワイトウォッシング問題」とは
現在おそらくアメリカで起こっているハリウッド映画の傾向で
「原作のキャラクターが
設定上日本人だったりするのに
ハリウッド映画化すると
みんな白人に
なってしまう問題」
のことであろうかと思うのだけれど、今人種差別なんかが
トランプ大統領発言などでわりと大きくとりあげられることもあって
前面に出てきたって感じはします。
でも最初に「GIS」の設定を上げたけど
「義体」の「国籍」っていうのは、おそらく問題ないと思うんだよね。
むしろどこの国の義体
(白人っぽかろうが黒人ぽかろうが黄色人種ぽかろうが)
そのあたりは
「義体は性能で選ぶ」
みたいな感じになってるんじゃなかろうか?
だから、ハリウッド版GISが白人の義体設定でも
全然オーケーだと
思うんだけど、
マトリックスが流行ったはずのアメリカで
この設定に意を唱えるっていうのは、
脳内が衰退したのかなと
ちょっと思わざるを得ないのであった。
ちなみに映画「マトリックス」は
押井版「GIS」の
影響をうけて
作品を作った
といわれているので、
このあたりの作品は大体設定が似ているのであった。
(そもそも下地にはSF小説が有ると思うけど)
また、作中の表現からおかしいと言った人はおそらく
映画を見ていて幾つか見逃している部分がある。
一つは桃井かおりさんの演ずる「素子の母親」が
義体の素子に出会ったときに
「あなたは素子に似てる。」
くだりを話すんだけど、
そこでまず、彼女が素子ではないことは
わかるので、最後の二人が抱き合うシーンだけみて
「素子の母親日本人で素子白人でおかしくね?」
って言うのは映画をみないで寝ていたんかい!!
と突っ込んでしまうところです。
しかし、日本人が
ハリウッド映画に出るっていうのはかなり凄いことで
今にしてみればわりと出てる人がいるけれど、
15年前とかになると
ほとんどなかったことであるのを
最近の人はあんまり理解していないんだなーと思うのだった。
ある意味では幸せなことである。
その一人である桃井さんも
この「GIS」に出る前はおそらく記憶では
「SAYURI」という日本の芸者さんの話を
ハリウッド化したときに
出演されていた記憶がある。(未見)
ただそのときにもやはり
「芸者を日本人ではなく
中国人が演じるのはおかしい」
という話があり、当然それはもっともなんだけれども
特にそのときにも日本の女優というのは
ハリウッドレベルではないか、
あるいはハリウッドが日本人を起用しない背景が
どこかにあったためにそういう事になったのでは?と
自分は思っている。
それからしたら、かなり現在の日本人俳優に対して
ハリウッドは開けてきたほうなんじゃなかろうか?
しかし、
一方で今回のハリウッド版に自分が混乱しなかったか?
というとそんなことはなく、
やはり内容がかなり
押井版GISとかぶる部分があったために
やっぱ混乱はしたのだった。
というか、
ほぼ押井GISじゃないですか
あの作品。
なのにも関わらず製作総指揮に
一人押井監督投入しとけば
120億とかかからずに済んだんじゃね?って
物凄く今でも思っている。
一体何に120億かけたのかはよくわからない。
もしかしたらCGかな?とは思うんだけどそんなに
お金がかかる表現だったかなあーって感じもする。
ただ、製作の内情なんかは
自分はわからないのでなんともいえないけど。
3DでSFを見るって点に関して
あのハリウッド版は
とてもおもしろかったよ。
大体の人も言っていたけれど感想としては「ブレードランナー」の風景。
映画「ブレードランナー」
これである。「ブレードランナー」も
SF映画では有名な作品なので
やっぱりこのあたりの作品ってなんとなく
設定は似てる雰囲気。
特にハリウッド版GISの中に出てくる「クゼ」さんは、
ブレードランナーに出てくる
アンドロイド?の人に凄く雰囲気が似ていた。
ちなみにこの「クゼ」さんはどうも「アニメシリーズGIS」に
出ていた人だったらしく、
ハリウッド版GISはいろんなところから
要素を引っ張ってきていたらしい。
しかしクゼさん、二回目の吹き替え2Dで見たときに
かわいそうさが増していたなあ。
「マトリックス反り」みたいなのは、後々見ると
ちょっと笑となるんだけど、
自分はやっぱりあの映画は
劇場に何回か行ったのもあって
すごく好きである。
(ところで自分で書いておいてあれだけど
コマネチ弾ってなんだ?)
ハリウッド版でなんか残念だったのはやっぱり
目新しさがなかったからじゃないだろうか?
当時マトリックスを見に行った時にすごく
斬新さがあったのを記憶しているので、
やっぱりSFだし、何か先んじているものが
欲しいからアメリカでは不評だったのかなーなんてのは
ちょっと思いました。
しかし先んじるのは難しい話ではあるけども。
(この漫画公開できねーなと思ったのは
たけしさんにフライデー殴りこみされそうだなと
思ったからなので、コレを呼んだ人は黙っていて
いただけるとありがたい・・・まじで)
さて、二コマ目の「ナメクジの交尾」表現っていうのは
漫画版GISにある
全世界の男子が
待望しているアレなんだけども
このつぶやきめちゃくちゃ見た。
めちゃくちゃ見たけど、おそらくハリウッド版の少佐が
路上に立っているそばかすの
黒人の女性を買うシーンがあり
おそらくその後のシーンが代価案として
選ばれたんじゃないかなあなどと自分は思っている。
(これは推測)
やっぱ、CMがちらほら出始めた公開前に
男子諸君は
もっと強く言うべきだったんじゃないでしょうか…
結局「マトリックス」では
青い薬を選ぶんだっけ??
(記憶が曖昧に)
三コマ目は「JM」の最後に
北野武さんがやるいいシーンがあって
自分はあのシーンは本当に好きなんだけれども、
今回のハリウッド版でもやっぱりいいシーンがあって
そういう役に恵まれているなあーなどと思ったのだった。
とはいえ、
やっぱりアニメ映画と実写化っていうのは難しくて
なんだか見ていて、
攻殻の世界に
北野武きました!
みたいな気分になってしまったので
やはり「北野武」のキャラが強すぎて
荒巻課長であることが
ちょっと薄まってしまったのかなあ。
でも最初の公開前に出ていた画像で、
笑いながら銃を撃つシーンは
無かったので本当によかったと思っています。
(あれをやると、
荒巻課長的な部分よりやくざ的北野武の方が
印象が強くなりそうだったし)
しかし最初に見た字幕ハリウッド版3Dでは
、一番印象深かったのは
桃井かおりさんの
「いかにも押井
アニメ攻殻に
いそうな人」な感じ
だったんだよなあ。
あの素子と母親が抱き合うシーンで
やはり白人と黄色人種が…
みたいな意見が出てくるのかもしれないけれど
それは設定上では問題ない話はさきほど書きました。
でも実際のところあれを見て
自分はこのハリウッド版GISっていうのは、
「白人の子として生まれたけれども、
それは実は違って
何故か黄色人種の代理母がいた」
とか
「白人の子で黄色人種の
母がいるんだけど
体外受精で実の母親は白人」
だとか
なんだかそういう、ちょっと母子や父子や
親子関係でそういった状況を抱えている人には
響くんじゃないかなあなどと
思っている。
(実際アメリカはインドに代理母がいるみたいな
出産事情なんかも有ったりしたと思うのね)
当然のことながら、義体っていう設定はわりと
病人や義手なんかの人にも
割りと気になる設定であろうとは
思うんだけれども、それよりもなんとなく
「特殊環境に
生まれた人の苦悩」
みたいなのを
素子が演じている感じはしたのであった。
というのもハリウッド版の設定は漫画やアニメとは違って
「素子が義体の
成功例第一号!
ゆえに人類で最も重要」
みたいな立ち居地になっているからである。
(一方でクゼさんは
「成功例のひとつ前の98人の失敗例の一人」
といった立ち居地。)
ここで、押井版を長く見続けてきた自分などは
ハリウッド版の
クゼさんの立ち居地
=押井版の人形使い
だなと思うんだけど
一方で
ハリウッド版で強いのは
「素子」であって
押井版で強いのは
「人形使い」なので
そのあたりは交錯している
なあと
思うのでした。
ということで簡単ながら
ゴーストインザシェルの感想は
この辺でお開きにしておきます。
(ともあれ、自分が見た限り
3Dで見るのが一番いい映画だと思う。
2Dはちょっと精彩を欠くかなとおもうのは、
押井版が一番好きだから。
字幕ではバトーの演技が
かなり押井版に近いと思っていて、
吹き替えになると素子とトグサかなあと思いました。)
ということでまた次回
きいちゃんと真夜中の王国でお会いしましょう!
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(一日も経たないうちにぱくるかな普通)