退院後の外来に行ってきました。

今回は身内でもない私も一緒に直接先生の説明を聞き質問をするということに!そしてどうだったかというと、7クール目も終わり抗癌剤治はこれで終了とのこと。

 

抗癌剤治療をおこなったことによる治療結果は

 

1. 3個ある悪性腫瘍全てが半分ほどまでに小さくなった。

 

2. 遠隔転移は確認されなかった。

 

3. ただし、抗癌剤の効果としてこれ以上の効果は期待できない(抗癌剤の変更なども行ったが縮小が止まり大きさは停滞している)

 

4. オペは、やはり人口肛門、人口尿道にせざるおえない。

 

個人的には、この治療結果を感情抜きに客観的にみればおおむね良好だと感じている。

 

理由としては、なによりも遠隔転移を防げているということだ。

 

オペに関しては腫瘍のある場所が非常に悪いので、半分ほどに小さくなったとはいえ人口肛門、人口尿道は避けて通れない状況だということ。ただ、半分近くまで腫瘍が小さくなったことでオペ事態は少しは行いやすくなったといえる。そして、この脂肪肉腫という癌においてオペを行えるという選択肢が残せていることは非常に有意義なことだ。

 

ただし、本当の闘いは、オペに向けて行われた今回の抗癌剤治療が終わったこれからだろう。

 

今後の方針をどうするか?

 

まだ、すべての説明を受けているわけではないが、大まかに3通りだと考えられる。

 

1. オペによる骨盤内の全摘出(人口肛門・人口尿道が必要)

 

2. 上記のオペの前に放射線治療を行う(腫瘍の縮小の効果というより腫瘍と接している骨部分への転移予防を期待)ただし、放射線治療を行うことによりオペ後に感染症を起こすリスクは高まる。

 

3. オペを行わないで重粒子線による放射線治療を行う。重粒子線治療の利点はオペのような負担をかけないこと。陰茎を残せること(ただし、排便障害は出るので人口肛門は必要とのこと)問題は重粒子線に関しては効果は期待できるが完全に癌細胞を死滅できる保証はない。死滅させられなかったからといってオペはできない。そして当然ながら費用の問題。

 

重粒子線を含んだ放射線治療の詳細は次回外来にて説明を聞くことになっているので、その後どの方法を選択するのか検討することになるのだと思う。

 

今回の外来での先生の説明による心のダメージは想像を絶するものだったと思う。

私も友人の代わりに先生に質問をし説明を聞いていたが整理するので必死だった。

説明後は夢を見ているようだった。

必死に外科の先生とサルコーマ科の主治医の先生から聞いた説明を組立。状況を分析してどういう状況に置かれているのかひたすら考えていた。

 

そして地元に戻り、まとめた話を友人と奥さんと3人で話あってきました。

 

友人の心情を無視して言うならば私個人の考えの第一優先は放射線を当てるか当てないかは状況次第としてオペなのかなと感じています。

重粒子線はリスクが高すぎる。

世の中で言われているほど万能なものではない。

オペが出来ない状況下であれば重粒子線は費用さえ出せればとても良い選択だと思います。しかしそうでない場合は難しい。癌細胞が死滅できなければ次に打つ手だてがなくなります。

 

この脂肪肉腫という癌は目先の方法だけにとらわれてしまってはいけないんだと思うからです。

血行性で非常に再発、転移率の高いこの脂肪肉腫は常に現在の治療の経過が良くともその先に何か起こった場合の手段を残せるようにしていかなければ手詰まりになる病気だと考えるからです。

 

彼の気持ち、判断が最優先なのは当然で決断するのは患者本人です。

少しでもその決断の材料になれるよう何が最良な方法なのかともに考えていきたいと思います。