阿佐ヶ谷住宅とは、東京都杉並区成田東にある全戸数350世帯の日本住宅公団によって造成された分譲型集合住宅地で、1958年(昭和33年)に竣工した。
地上3-4階建て鉄筋コンクリート造の118戸と、地上2階建てテラスハウスタイプ232戸(陸屋根タイプと傾斜屋根タイプの2種がある)で構成されるており、特にテラスハウスはの中でも前川國男建築設計事務所が担当した傾斜屋根型テラスハウスの174戸が、阿佐ヶ谷住宅の象徴ともなっている。
在りし日の阿佐ヶ谷住宅テラスハウス
閉鎖住宅が目立っていた2012年に撮影
道路左側に沿ってテラスハウスが建っていた
来年末に全てのエリアに分譲マンションができる
そのテラスハウスの芸術的魅力に惹かれ、何度かこの住宅を訪れたが、老朽化により空き家が目立つようになり治安も悪くなったそうで、2013年11月より再開発工事が本格的に実施され始めた。
現在どのようになっているのか見てみたくなり久しぶりに訪れてみたが、ものの見事に全敷地が再開発真っ最中であった。
阿佐ヶ谷住宅という、「昭和の遺産」がまたこの世から抹殺されてしまったという感が否めない、というのが率直な感想である。
それじゃ、明日もみなさんにとって良い日になりますように
Good Day