[Vol.5] 谷直樹 –夢を叶えたクールなルーキー。次は僕が見本に、そして“夢”になる!– | スタプロ営業部長森ブログ|iPhoneでスポーツ観戦を100倍面白く!

[Vol.5] 谷直樹 –夢を叶えたクールなルーキー。次は僕が見本に、そして“夢”になる!–

新星チームでありながら、JBL2 PLAYOFFS 2011-2012進出を勝ち取った兵庫ストークス。その主力メンバーとして活躍する大卒ルーキー・谷直樹選手。彼が3Pシュートを打つ瞬間はアリーナが一瞬の静寂に包まれ、綺麗な放物線が観客を魅了する。チームの勝利に大きく貢献するスコアメーカーは、ファンの皆さんがストークス応援アプリ“スタプロ”を使って選ぶ第1回MNP(Most Nice Player)にも輝き、その期待度の高さもうかがえる。今回はそんな彼に、入団の秘話、意外なチームメイトとの関係、そして“プロになる”という夢を叶えた彼から、子供たちに伝えるシュートのコツなど、ルーキーらしいリラックスしたトークも交えて語っていただいた。プレーオフを目前に控えた今だからこそ伝えたい、バスケット好きの皆さん必読のインタビュー!

スタプロ営業部長森ブログ|iPhoneでスポーツ観戦を100倍面白く!

-まずは、スタプロ第1回MNP獲得おめでとうございます!

「ありがとうございます。もうとにかくビックリしましたね!なにしろそのときの試合(2012/2/19 黒田電気ブリットスピリッツ戦)は、まだまだ自分で納得のいくプレーができていなかったので。Facebookでスタプロさんから『第1回MNPおめでとう!』ってメッセージが入って、『そうなんですか!?』って目を疑いました(笑)。次はもっと多くのファンの皆さんから投票していただけるように頑張ります!」

-今期、多くの試合でスターターとして活躍している谷選手ですが、大学時代は全く違う道を歩むつもりだったとか?

「はい。実は兵庫ストークスに入団する前、一般の企業に内定をもらっていたんです。大学在学中は、自分はこういったプロの世界に入れるレベルではないと思ってあきらめていたので。それが兵庫国体の選手に選んでいただいて、その関係者の方からストークスを勧められたんです。僕は兵庫県に生まれてずっと兵庫県内の学校に通っていたので、自分が大学を卒業するタイミングでこういうチームができるっていうのは、本当に運命的だなと思いましたね。その後、GMたちに話を聞きに行こうと思ったんですけど、既にその時点で内定をいただいた会社の入社日ギリギリ。かなり悩んだんですが、“プロという夢”にかけ、入社4日前に内定を断らせてもらいました。だから、もしストークスに『いらない』って言われていたら、あやうく無職になるところでしたよ(笑)。結局、トライアウトを受ける前の練習参加の時点で運良くHCの目に留まり、トライアウト前にスカウトを受けて契約することができました。本当に運命的なのかもしれませんね」

-“初めて”JBL2のコートに立ったときはどんな気持ちでしたか?

「僕のデビュー戦は東京で行われた黒田電気とのアウェイのゲーム。そういう完全なアウェイで戦うというのも初めてですし、JBL2っていう舞台も初めて。だから凄く緊張して、出だしはミスばかりしていましたね。顔にはあまり出ないんですけど、本当はめちゃめちゃ緊張していたんですよ(苦笑)」

-クールな印象があるのかもしれないですね!

(広報担当)チーム内では「クールぶっている」っていう噂もありますけどね(笑)
「え~!?全然ぶってないのに!(大笑)」

-じゃあ、学生とプロのバスケット、一番の“違い”を感じたところはどんなところですか?

「一番はやっぱりフィジカルですね。僕は特に足りていない部分ですし、大学ではそれがなくてもある程度できていたんですけど、プロのレベルになってくるとその重要性を思い知らされます。ですから、ウェイトトレーニングにもさらにしっかり取り組んでいこうと思っています」

-この1年間は変化の連続だったんでしょうね。ご自身の中で、入団当初と比べてどんな変化がありましたか?

「そうですね。初めはまだ学生気分というか部活感覚のようなところがあって、プロ意識が低かったと思うんです。例えば練習や試合以外での行動でも、どこで誰が応援してくれているかわからない。そういう人たちに私生活でもだらしないところは見せられません。そこの意識がだんだん強くなって、電車に乗っているときなどでも、きちんと“プロという立場”を考えた行動をとるようになりましたね。でもプロ経験の長い先輩選手たちと比べるとまだまだ。見本になる良い先輩がたくさんいるので、どんどん見習っていきたいと思っています」


-強固なディフェンス、紳士的なプレー、僕の八重歯(?)。ストークスの魅力はやっぱりアリーナで!-
スタプロ営業部長森ブログ|iPhoneでスポーツ観戦を100倍面白く!

-HCが目指されているバスケットと、その中での谷選手の役割やHCから指示されていることを教えてください

「うちのチームの特徴はディフェンス。『ディフェンスができなければ試合には出さない』ということをシーズン前からHCに言われていたんです。実は僕も苦手な方だったんですが、そこをHCがきちんと指導してくれて、今は『良くなっている』と言ってもらい、試合によっては相手の得点源の選手に付かせてもらうこともあります。ですから、今後もずっとディフェンスの強化はやっていきたいですね。また、ポジション的に得点力も求められているので、毎試合安定した得点力というところを目指したい。うちにはビリー(ウィリアム・ナイト選手)やリュウさん(劉生琢行選手)のような素晴らしいプレイヤーがいるので、相手がそこに集中したときに、僕がしっかりシュート決められるように。それでチームに貢献したいですね!」

-スタプロも期待しています!では、その3Pシュートに定評がある谷選手ですが、子供たちに3Pのコツを教えるとしたら、どんなことを伝えますか?

「自分が意識しているのは“下半身で打つ”ということ。下半身のバランスが凄く大事で、その力をボールに伝える。手打ちにならないように下半身をしっかり使うことですね。シュートフォームについては、自分のベストのものがあると思うので形にはあまりこだわらず、練習を積んで自分の形を見つけてほしいですね。あとはたくさん練習して、試合では思い切り打つ!もし1本外しても、それを気にせずに『次は入る!』と自分に言い聞かせる。ビリーもそうやっているみたいですよ。外して落ち込んでいたら次に悪い影響を与えるので、すぐに忘れて次のことを考えるように心掛けています。自分に自信を持つことが大切。それにはまず練習ですけどね」

-ありがとうございます。では、少し話を変えて、ストークスのホームアリーナについて。そのアリーナでのストークスならではの観戦ポイントを教えてください

「う~ん…。そうですねえ、試合を楽しんでいただくのももちろんなんですけど、その中で僕らの“紳士的なプレー”にも注目してほしいですね。僕らはバスケットを好きな地元の子供たちの“見本になる立場”ですから、汚いファールを犯すことや、審判の判定に不服を申し立てることはありません。不服があればその後のプレーで返す。それがストークスのプレースタイルなんです。それとやっぱり…、僕がシュートするときの手首のキレ、フォームとループの綺麗さですね!時折見せる八重歯にも注目です(笑)」

-注目ポイントが満載ですね!他のチームメイトのこともお聞きしたいのですが、一番仲が良いのはどなたですか?

「実は、松崎賢人選手と一緒に住んでいるんです。寮ではなくて、本当に同居。2人とも兵庫出身なんですけど、どちらからも練習場に通うには遠過ぎて、ケントが誘ってきたんです。僕は一人暮らしをするつもりだったんですよ。でもケントが『2人で住んだ方が安いし、何かと楽やろ?』って、僕も『そうかもな』って(笑)。サンテレビさんで、引っ越しの日の映像も流れましたからね~」

-それは珍しいですねえ!松崎選手が寂しかったのかもしれないですよね。

「たぶんそうです。あいつが僕のこと好きなんだと思います(笑)」

-お~!では松崎選手のインタビューではその辺の真相も聴いてみますね。松崎選手はどんな性格なんですか?

「マイペースなんですけど、家事とか結構しっかりやってくれて、“いい奥さん”になれますね!って、こんなこと言ってたら、僕ら変な目で見られるじゃないですか~。勘弁してください!でも本当に仲は良いですけどね(笑)」


-ファン、そしてスタプロについて-
スタプロ営業部長森ブログ|iPhoneでスポーツ観戦を100倍面白く!

-スタプロの投票機能については、どんな感想をお持ちですか?

「チームが選ぶMVPとは違って、ファンの生の声がもろに選手に伝わるので、そのリアルさに怖い部分もありながら(笑)もの凄く励みになります。『MNPを取りたい!』って素直に思いますよね。皆さんもどんどん投票してください!」

-試合中でも、アリーナのファンの声援は聞こえる方ですか?

「はい。プレー中でも凄く聞こえますよ。シュート決めたときの歓声っていうのも凄いですけど、ミスしたときに怒ってくれる声もあるんです。それも僕らにとってはありがたいこと。『しっかりして』とか『集中して』と言われると、見ている人がそう思うのであれば実際にそうなんだろうし、そうやって怒ってくれるっていうのはそれだけ気持ちを込めて応援してくれているんだろうなと思います。そういうことは大事にしていきたいですね。でも『怒ってくれ』って言っているんじゃないですよ(苦笑)」

-では最後に、ファンの皆さんと、まだアリーナに行ったことがない皆さんへメッセージを

「ストークスはできたばかりのチームで、まだまだこれから成長していくチーム。ファンの方々に支えられ、ファンの方々と一緒に成長して、“皆さんに愛される最強のチーム”を作っていけるよう、選手・スタッフは精一杯頑張ります。これからも応援よろしくお願い致します!そして、まだアリーナ観戦をしたことがない皆さん。生でバスケットを見る機会っていうのはなかなかないと思います。でもテレビで観るよりも絶対おもしろい!スピード感やボディコンタクトの激しさっていうのが間近で観られ、“一度観たら忘れられない”バスケットの魅力が伝わると思います。是非会場でお会いしましょう!」

取材当日に見学したチームの全体練習。体育館には常に選手の声が響き、プレーオフにかける気迫が十分に感じられるものだった。今週3月24・25日、岐阜県ヒマラヤアリーナで行われるJBL2 PLAYOFFS 2011-2012。“愛される最強のチーム”を目指す彼らは、谷選手の言葉通り、熱いエールを贈るファンと共に大きな成長を遂げるに違いない。新星チームが巻き起こす最高の下剋上!!そして優勝がかかった大一番!!ファンの皆さんも一丸となり、その背中を後押ししよう!GO STORKS!!

[インフォメーション]
取材場所:兵庫ストークス事務所/練習用体育館
兵庫ストークス公式ホームページ
対象対象:谷直樹(たに なおき)
文/写真:宮本雅

[取材こぼれ話]
ファンの方からのプレゼントにゴディバのチョコレートをよくいただくという谷選手。
広報担当の方から「ゴディバ顔なのかも!?」という声も上がるほど。
谷選手は甘い物好きで、それが凄く嬉しいんだそうです。
差し入れを考えているファンの皆さん、メモ必須ですよ♪
一緒に住んでいる松崎選手とは本当に仲が良いみたいで、他のチームメイトから
「お互いの嫌いなところ言ってみて」というリクエストに、長い時間2人で悩み続け、
結局出てこなかったそうです。本当に長年連れ添った夫婦のような印象でした(笑)
お気に入りの記事には“Tweet”&“いいね!”をよろしく!(編集長 森)