プロの世界へ行くということ | 大学野球万歳

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早稲田大学から2011年に日本ハムファイターズに入団した斎藤佑樹投手をはじめとして、東京六大学野球や東都大、関西学生リーグ、関西六大学野球など、気になる選手のことを色々と。

「最近ブログを更新してないんだってな~」と尊敬するお方に言われてしまった。

はあ、、、神宮大会初優勝で何だか気持ちが一段落してしまい、仕事や息子の野球に忙しく、すっかり放置状態のブログでした。

相変わらずですみません。

今日はこの間の「凄まじい報道や状況」について、少し雑感を書かせて頂きます。

これが「プロの世界へ行くということなんだな」と改めて感じるひと月でした。
連日のように報道される斎藤選手。

一挙手一投足に注目が集まるとはこのことだ。

遠くの世界へ行ってしまい、寂しい感もありますね。
もう、早稲田の臙脂のユニフォームで神宮球場で頑張っている斎藤君の姿が見られないんだ、、、、、と思うと、、、。

そういえば2年前の秋季リーグの祝勝会へ寄せてもらったときは、とても「穏やかな時」が流れていました。誰も斎藤君にフラッシュの嵐を浴びせるようなことはなかったのに、、、。斎藤君も仲間とともに飲んだり食べたり、お話したりと「普通」の時間を過ごしていたように思います。

今年はどうしても仕事で東京には行けなかったので、涙を呑んで諦めましたが、先日の祝勝会には700人の出席者に、大勢の報道陣だったとか。

その中で挨拶に出た斎藤選手には多くの方がカメラを向け、フラッシュをたき、歓声をあげたと聞きました。

凄いものです。札幌で行われた入団発表には8000人もの方がつめかけ、連日のように報道人が斎藤佑樹を追いかける、、、。





でも、どうか失わないで欲しい。斎藤君の「謙虚さ」と「初々しさ」と「憎たらしいまでの堂々とした部分」が同居した「不思議なバランス」を。



大変謙虚であり、仲間や周りへの感謝を忘れない斎藤君。

それでいて、大胆な言葉や堂々とした物言いで我々を驚かせる斎藤君。

そうかと思うと、プレッシャーや厳しい現状にふとインタビュー等で弱音を吐く斎藤君。

これらのすべてが斎藤君のそのままの姿であり、その姿を認めてくれる一握りの人たちへの信頼と感謝を持ち続けてほしい。


NHK「スポーツ大陸」での和泉監督と斎藤君との会話。
あれに全てが凝縮されているように思った。

「成長してます」と優しい笑みと穏やかな表情で言う和泉監督。
嬉しそうに涙を堪えて頷く斎藤君。


「だれも云ってくれなかった」斎藤君のつぶやきに涙がでそうになりました。


これからのプロの世界では、結果を出してこそですから、厳しいことも言われるでしょう。報道が一人歩きすることもあるでしょう。悔しい言われ方をすることもあるでしょう。

でも、そんな時にこそ、高校のグランドで流した汗や涙を思い出し、恩師の言葉を思い浮かべ、頑張ってほしい。

この思いは斎藤君だけでなく、全国で頑張っている元球児たちにも同じことを言いたい言葉である。


色んな辛いこと、しんどいこと、理不尽なこと、悲しいこと、人生には色々なことが起こるけど、
きっときっと、自分の汗や涙を流したグランドと、そしてそれを見つめてくれた素晴らしい恩師の姿とその一言を思い出して、歯を食いしばって頑張ってほしい。


みんなの活躍を祈っています。