酒には無関係な人の本でも大いに参考 | 山本祥一朗の酒情報

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『酒は最高のサプリメント』(ペガサス)などという本を書き、健康そのもののように思われている私も、間もなく80歳を迎える。とても自分ではこの年齢まで生きられるとは幼い頃には思わなかった。中学生の時にはワゴトニーなる病名で1年間休学したこともあって、昔は虚弱児童だった。

ところで、6年前にたまたま『100歳の流儀』(PHP)という新藤兼人氏の本に触れて感銘を受け、ファンレターまがいの感想文を氏に送ったところ、カットのようなご返事を頂いた。

この人は酒を飲まなかった人だが、映画に賭ける情熱は大変なものだった人で、その人の生きざまに学ぶべきものを多く感じられた。

映画人には酒飲みが多い。殿山泰司という俳優などは、『裸の島』の撮影で長期に渡って島にこもっていた時、島に飲み屋が無かったため持病の肝硬変がすっかり治ったとか。
いずれにせよ、新藤兼人氏のこの本は、酒には無関係でも目的意識を抱いて長寿を願う人にとっては何かと参考になるのではないかと思う。