ルシュカ関節 | ハーリーのCHIROCKS

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私達の首は7つの頚椎と呼ばれる椎骨から成っている。そこには何種類かの関節が存在し、その中の一つに「ルシュカ関節」と呼ばれる部分がある。

位置的には椎骨の横側とでも言おうか、イメージとしては骨の横にある極めて小さくて弱い関節だ。くわししいことは検索していただきたいが、この微小な関節が実は首の動きに大変重要な役割を担っていると考えられている。


5~6kgほどもある頭部を直接支える頚椎は強靭かつしなやかなクッション性でもってその役割を果たしている。と同時に動かすこともしなければならない。ボーリングの球、あるいはスーパーで売られている5kgの米袋と同じくらいの重さを支えつつ右に左に前に後ろに自在なスピードでしかも精妙に動かし、時には外部からの様々な衝撃に耐えている首というのはすごいメカなのである(人体そのものがすごいが)。


ルシュカ関節はこの精妙な動きを実現させるために存在する。前述の通り微小な関節なので変成しやすい。加齢などが原因で棘状になる(骨棘)ことも多く、これが神経を刺激し手の痛みやシビレを発現させる原因の一つと言われる。


私は来院者にたいして極力、首を自分で「バキッ」とやって鳴らさないようにお話している。これはとかく日頃からスポーツに親しんでいる方がやることが多い。勢いよく首を左右に振って音がすると「何か気持ちがいい」というのが大半の意見だが、これはルシュカ関節に強いストレスを与えてしまうと思える。繰り返すことで徐々にダメージが蓄積されて行くのだ。若いうちはいいが歳をとって筋力が低下してきたり、椎間板の弾力性が無くなってきたり(20代から衰えは始まる)した時に困るわけである。


私達がアジャストメントをするとクリック音が鳴ることが多いが、この場合顔の角度、手の位置や形、矯正方向などその人に合わせたポジションでセットアップする。やみくもに捻ったりするわけではない。音の正体は骨同士が擦れるものではなく、関節内の二酸化炭素が破裂する音だと言われているが、自分でむりやり鳴らすのとは訳が違うのである。


以前も言ったことがあるが、生きていれば「未来は必ずやってくる」。後々後悔しないように心がけたいものである。


                         サクランボ(仮)


80年代の半ば、私はロックから距離を置くようになった。こちらに帰省したのもこの頃だったが、それとは関係なく、ただ何となくハードな音やアバンギャルド、オルタネイティブなバンドを遠ざけてもっぱらポップで軽めな曲を好んで聴いた。その中で特に好きだったのが本バンド「a-ha」だ。と言うかデビューシングル「テイク・オン・ミー」を気に入っていたのである。それはただ単純に曲の良さに魅かれたからであった。


軽快なテンポにキャッチーなそれでいて哀愁も感じさせる決してアメリカのバンドでは出せないフィーリングを持ち、ポリフォニックなシンセサウンドのアレンジも非常にスマートでシャレた感じがした。たとえは悪いかも知れないが「ウルトラ・ヴォックス」やニューロマンティックのバンドよりももっとドライでポピュラーな軽いサウンドがかえって良かった。


時はMTV全盛時代。「テイク・オン・ミー」のプロモも頻繁に流れていた。それは実写とモノクロ鉛筆画による素晴らしい内容の作品で、この曲がビッグヒットになった大きな要因のひとつだと思う。

この時代はとにかくMTVでどれだけオンエアーされるかにかかっていた。曲の良し悪しは二の次みたいな不健全な空気が無きにしも非ずだったが、それでもこの曲が気に入っていたのだった。しかも、続く2ndシングルで(だったと思う)アルバムのタイトルナンバーでもあった「ハンティング・ハイ・アンド・ロー」という曲がまた良かった。スローテンポの哀愁たっぷりのメロディーを持つこのナンバーは楽曲の良さもさることながらプロモの出来も白眉でバンドの人気を不動にしたと言っていい。


この「ヘッドラインズ&デッドラインズ~ザ・ヒッツ・オブ・a-ha」は85年から90年までの4枚のアルバムからチョイスしたものに新曲を1つプラスした全16曲から成るベスト盤で、各アルバムからのシングルヒットナンバーが網羅されている。

私には全部が好きだとは言い切れないものの、前述の曲をはじめ「007」のテーマにもなった「ザ・リビング・デイライツ」など今聴いてもけっこういける感じのナンバーが揃っていて、たまに車で流して走るとあの頃のまだ夢も希望も少しあった(笑)時代が懐かしく想い出されるのだ。