予測された事態とはいえ、遂に、米軍と共に自衛隊が戦争に加担することを可能とする法案が強行採決された。安部政権が数を持っているのだから、どうにもならないのは分かるが、マスコミの報道姿勢が、これまでにもあった強行採決と同程度の扱いなのはどう解釈すればいいのだろう。事の重大さを考えれば、もっと大きく深く掘り下げて、長時間の特番が組まれても当然だと思うが。ＮＨＫなどは採決の模様を中継しなかったらしい。会長が安倍政権の言いなりの人物に挿げ替えられた時点で、さもありなんということか。野党の抵抗も、どこかパフォーマンス的な匂いがするし、みんな長いものに巻かれてしまって、脱力感が募るばかりだ。
この法案を通すことが、安倍氏の言うような抑止力に繋がるとは到底思えない。僕自身は、憲法9条により戦争放棄をしていることこそが抑止力となり、中国も、北朝鮮も、ロシアも、テロリストも、簡単には攻撃できなかったとする考え方に賛同する。これからは、やられたらやり返すんでしょう？場合によっては、先制攻撃もあるんでしょう？と、日本を攻撃する大義名分が立つように都合よく解釈され、日本列島が戦場と化すリスクに、今まで以上に備えなければならない。
最も懸念されるのは、安倍氏が真っ向から否定した徴兵制の復活だ。閣議決定による解釈改憲で集団的自衛権の行使を可能にした張本人に、憲法18条を根拠にありえないと言われても、どうして信じられるのか。僕は、回避できたはずの戦争へと、主導的立場で導いたとされるＡ級戦犯には罪があると思っているが、今後、自衛隊（或いは国防軍？）から戦死者が出たり、日本国内での戦闘行為により犠牲者が出た場合、安倍首相をはじめ、今回の法案可決を主導した者は、現代のＡ級戦犯として処罰されるべきだとさえ思っている。なぜなら、多くの国民も同意見だといいのだが、日本が専守防衛以外で戦闘行為をする必要性をまったく感じないからだ。専守防衛なら、個別的自衛権で対応できる。これもまた、長年培われてきた日本人の常識だと信じている。
願わくば、早く真の野党が台頭し、参議院での巻き返しを望みたいが、現状では難しいようで…。僕自身も何もできないので、偉そうなことは言えないのですが…。
ついでに、国立競技場のことで揉めているようだが、オリンピックの組織委員長に森喜朗氏が選出された時点で、結果は見えていたのではないか？森喜朗氏は、安倍氏も所属する派閥・清和会の元会長。そして、アメリカの権力者とも繋がるフィクサー的人物の一人とも目されている。これだけで、何が行なわれるのかはみえみえだったはず。実際、大手ゼネコンに受注させることを決めたのも、3千億でも、4千億懸けても立派なものを造るなどと、世論とかけ離れた頓珍漢なことを言っているのも森氏だ。オリンピックまで食い物にするのか……っと、独り言とはいえ、憶測の域では、この辺にしておきましょうか。
今日の一曲は、「戦争を知らない子供たち」 ジローズ 1971年
ベタ過ぎましたね。
それに、アナログのイヤホンで聴くと、ちょっと変。
おっと、7時を過ぎてしまった。
では、また。
