人事部29年の社労士 吉崎です。
9月に受講していた「健康経営アドバイザー(初級)」の認定証が届きました。
健康経営アドバイザーの役割は次の通りです。
・健康経営を知らない企業(経営者)に対して、健康経営の必要性を伝え、実施のきっかけを作る。
・健康経営に取組もうとする企業(経営者)に対して、必要となる情報の提供や実践のための支援を行う。
また、アドバイザーは初級と上級に分かれますが、現時点では上級認定はなされていませんので全員が初級になります。健康経営の基本概念、社会的背景、メリット、一般的な取り組み事例、公的施策等を説明することが主な役割です。
9月9日のブログにも書いていますが、近年の労働環境、経営環境の急激な変化の中で、従業員の健康管理を経営的な視点で考えて、戦略的に実践することが健康経営の柱です。
従業員の健康増進、労働衛生等の取り組みにかかる支出をコストではなく投資としてとらえる発想転換の時期に来ていると思います。
次々に報道されている過労自殺の問題。業界関係者に話を聞くと社内の雰囲気は冷めているようです。「かわいそうだけど個人の問題」、「いつかは自分もなるかも。でもどうしようもない・・・」、「仕事のやり方は何も変わっていない」などなど。健康経営とは真逆の状態ですね。
【従来の価値観】
・従業員=雇用者
・人件費=コスト
【健康経営の価値観】
・従業員=企業価値UPの源泉
・人件費=投資
となります。いち早く発想の転換をした企業が持続的な発展を遂げることができると考えます。
過労自殺を出した企業の「冷めた感覚」は、企業と従業員の関係性や仕事の価値観を表していると思います。企業が従業員のことを「人財」と考えて健康経営に取組めば、従業員の働き方は変化するでしょう。企業(経営者)を信頼し、自らの役割を果たす自律型従業員への変化です。これが健康経営の最大の効果だと考えています。
ワンクリックお願いします。⇓