最近は、毎日のように雨が降っています。
気温も下がり、すっかり寒くなってしまいました。
先日、国勢調査のことについて書きました。
国勢調査で真っ先に思い浮かぶのは、やはり人口データではないでしょうか。今回の国勢調査は、2010年10月1日現在で行い、人口の速報値は2011年2月頃には発表になるようです。
今日は、ごく最近の日本の人口について、特に都道府県別の人口がどんな状況になっているかをグラフ化してみました。
人口データは、2009年10月1日の推計人口です。
日本の総人口は12,792万人で、都道府県別では1位の東京都が1,299万人、最下位の鳥取県が59万人となっています。
上のグラフは、“都道府県人口ランキング(上位20)”と“関東地方の都県別人口比率”を示しています。
ランキング20位の群馬県までが人口200万人以上で、それ以下は200万人未満となっています。そのうち、首都圏の関東地方の各都県がランキングの上位を占めています。
1位 東京都 1299万人 2位 神奈川県 901万人
5位 埼玉県 717万人 6位 千葉県 618万人
11位 茨城県 297万人 19位 栃木県 201万人
20位 群馬県 201万人
これら7都県の関東地方全体の人口は4,233万人で、これだけで日本全体の3分の1を占めています。
また、関東地方の人口を都県別の構成比率で表したのがその下の円グラフです。
関東地方の中でも東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県の1都3県でそのほとんどを占めています。
次に、関東地方の人口と面積を全国比で表したのが下のグラフです。
関東地方の人口は全国比33%を占めていますが、面積比ではほんの9%に過ぎません。
さらに、1都3県の人口と面積を全国比で表したのが下のグラフです。
東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県の1都3県では、人口は28%を占めていますが、その面積比は4%で全国の25分の1に過ぎません。
具体的には、人口が3,532万人、面積が13,557km2です。
この面積は、北海道は別格として、2位の岩手県よりも小さく、3位、4位の福島県、長野県とほぼ同じ面積です。つまり、福島県や長野県に3,500万人の人が住んでいることになります。
現在、当たり前のように東京を中心とした首都圏で多くの人々が暮らしていますが、いつの間にかこんなにも過密化していたのです。
これまで、第1次から第4次までの全国総合開発計画、そして第5次の“21世紀の国土のグランドデザイン”などが策定されてきました。
これらは、首都圏などの過密化の防止と地方への分散を図って、地域格差の縮小を目指していたはずでした。
しかし、現実的には、過疎・過密がさらに進行し、地域格差がさらに広がったと言うのが実情です。
今日は、ここまでにします。
