Grindhouseかぁ~、という回想録 | ラムネと蜂蜜

ラムネと蜂蜜

暢気なお遊び in Los Angeles


大好きなマリコさんの、新橋文化劇場でタランティーノのDeath Proof x キャリーの二本立てを観られたというブログを読んだ。

「名画座の○本立て、どの映画館でやるか×何の映画を組み合わせるか、妄想するのが好きなんだけど、
「新橋文化劇場」×「キャリー」×「グラインドハウスUSAver.」の組み合わせ、
ここ数年のベスト番組賞。奇跡は新橋で起こってた!!!」

「グラインドハウスとは、60~70年代のアメリカにたくさんあった低予算B級映画を2本立て3本立てでかける
なんともいえずダウナーな映画館のこと。」

・・・と読み進んでいたら、むか~しサンフランシスコに住み始めたころのアパートの近所にあった、
まさにグラインドハウスな映画館の事を思い出しちゃった。

94年の冬頃にSFに移り住んだエリアはホームレスとドラッグディーラーが多い如何わしい地域なのだけど、
ストランドという映画館とは目と鼻の先で、しかもその頃はキューブリック映画とかいい映画ばっかりやっていた。
景気が一度よくなる前の時代というのもあって(シリコンバレーが有名になる何年か前)
なんとマチネーなら二本立てで99セント!普通でも$1.99笑
いくら当時とはいえ、こんな破格はここだけだったな~。

私はその頃まだ新しい映画だった「トゥルーロマンス」と「レザボアドッグ」の二本立てを観たんだけど、
映画の暴力的だけど軽くて魅力的な内容もさることながら、この劇場がもう・・・とても危険で!笑

古い劇場ならではの二階席がもう本当に危なくて、喫煙席(最初気が付かなくて。)で隣のメキシカンの男に
タバコの煙を顔面に吹きつけられたり耳に息をかけられたり、もう散々。「もういやだ~!!」と心の中で半べそかいて観てました。
後々、一階席はましだと気が付いてからは、もっと気軽に行けたのだけどね。

でも今思うと、あれはまさにグラインドハウス・・・。

良質の映画(B級映画も含め、ね)と破格なプライス、そしてあの場所。面白すぎる映画館でした。


建てられた当初の1917年はさそかし素敵だったんだろうな。
テレビが無かった時代の娯楽として栄えた、立派な映画館の立派な?末路。

私が行き始めてから数か月後には、ポルノ映画館になってました。ありがちありがち。




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