日経平均株価は小幅反落、ドル/円は104円手前で推移しています。トランプ・リスクが遠のいたとマーケットは理解しているようで、ドル買いが進んでいます。

 

ブルーンバーグ電子版では、ヘッジファンドの運用成績が振るわないことを取り上げています。

 

ブルームバーグの集計データによると、2兆9000億ドル(約301兆円)規模のヘッジファンド業界の過去3年のリターンは年平均2%と、大半のインデックス型ファンドを下回ると、記事は指摘しています。

 

成績不振と高い手数料に年金基金を含む機関投資家は不満で、業界からは今年1~9月に515億ドルが流出、金融危機以来の大きさの資金流出となったことを、ヘッジファンド・リサ-チの集計データが示すとしています。

 

1~6月に清算されたファンド数は530前後と、2008年以降で最も多いペースだそうです。

 

記事では、ヘッジファンド運用者らは、インデックス型投資信託の台頭やアルゴリズムに基づく取引が市場をゆがめていると批判し、主要国での超低金利政策や政治・経済をめぐる決定、規制に不満をぶつけるとあります。

 

これに世界経済の不透明感や投資プロセスを変えるテクノロジーの激変が加わり、選び抜かれた優秀なファンドマネジャーでさえ自分の能力を疑ってしまうとのことです。

 

ずっとヘッジファンドが苦戦しているという話は耳にしていましたが、去年から今年にかけては、プロ中のプロでも収益を上げづらい環境になっているということなのでしょう。

 

日本市場においても、とにかく日銀や年金が、下値を買い支えているという異常な状態ではあります。もし、この買い支えがなければ、日本市場は悲惨なことになっていたのでしょう。

 

マーケットはゆがめられているのか、とにかく正常な状態ではないことは容易に想像できます。私たち個人投資家は、マーケットの世界でも、AIと戦わなければならないわけで、本当に投資が難しくなってきているのでしょうね。

 

安易に、退職金を運用しようなどという、投資素人が安易にマーケットに踏み込むのは、本当に危険なことのような気がしますね。真剣にマーケットを勉強してから、投資に踏み切りたいものです。

 

インフレになるから運用しようという謳い文句を真に受けないほうがいいですね。だって足元ではぜんぜん、インフレになってなんかいないですからね...