サミットで安倍総理は、世界経済の状況を「リーマンショック前の危うさ」を強調しました。税制出動の正当性を、世界共通認識としたかったのでしょうが、独めるける首相は「世界経済は安定している」と一刀両断に切り替えしてきました。

イギリスは財政再建の最中で、安倍総理の提案には同調せず、結局は日本の空回りで終わったようです。

消費税率引き上げ再延長、これは景気を刺激する材料にはなりますが、一方ではアベノミクスの失敗を求めることになります。

先の選挙では、消費税率引き上げ延長の是非を問う意味での解散で、今度は経済条項をつけずに、必ず消費税を10%にすると公約したわけで、それを前提に、公明党は、国民迎合の軽減税率を強調したわけですから、まさに消費税率引き上げは、マーケットを考えれば正しい選択でしょうが、政権としての立場は追い込まれることになるのでしょうね。

解散はないのでは...そんな声も聞かれるようです。

消費税率引き上げ再延長で参議院選挙を戦うとしても、その後の国際的な日本の格下げ論議は再燃しそうです。

行くも地獄、引くも地獄...ですかね。

そもそも消費税引き上げを三党合意したこと事態が間違いで、安倍自民党も山口公明党も悪いですが、野田民主党もその責任は充分にありますね。

それにしても歴代、大蔵省・財務省の閣僚をした人は、みんな消費税を引き上げることが国のためと思うようになるようですね。

竹下登氏、橋本龍太郎氏、菅直人氏、野田佳彦氏...現職の麻生太郎財務大臣も財務省側の意見でしょうか。

なんだかんだ言って、通常国会は6月1日で幕を閉じます。いやはやどうなるのでしょうかね...