昨日の欧州市場は、イギリス、オランダ、イタリアは下落、フランスはほぼ横ばいで、ドイツは上昇と、まちまちの展開、NY市場は小幅に下落でした。

原油価格が下げに転じたことを嫌気したようです。米エネルギー情報局が、原油在庫は前週比215万バレル増加し5億410万バレルとなったこと、サウジアラビアが、減産の用意はないと改めて表明したことで、原油価格が荒い値動きとなりました。

サウジアラビアとロシア、イランの話し合いの中で、増産凍結の協調もどこまで実現できるのか、市場も気にしているようです。

日本市場は大きく上昇しましたが、東京引け後にドル/円が円高に触れ、いま足もとでは113円前半で推移しています。

円買いムードはずっと続いているようで、上値も114円半ばで失速するパターンのようで、このあたりでボックスを形成している感じです。

方向感にかけるという表現になるのでしょうかね。

金は買われ、債券も買われ利回り低下、投資家の恐怖度合いを表すVIX指数は22台と低下です。

ごくごく基本的なことですが、投資はボラティリティ(価格変動)が栄養源です。つまり値動きが激しいから利益を狙えるのです。なぎ状態が一番つらく、投資家にとっては死活問題となります。

「噺家殺すにゃ刃物はいらぬ、あくびひとつで即死する」なんて言葉を思い出しますが、投資家を殺すには、ボラティリティをなくせば即死です。

相場が激しく動いているときに、多くの投資家は恐怖を覚えるのですが、それは間違いで、むしろ喜ぶべきなのです。

とくにトレーダーと呼ばれる短期売買を主戦場としている人たちにとっては、ボラティリティがなければ死んだも同然です。

値動きが激しいときに、「だから相場って怖い」といっている人から投資を学んではいけませんね。

値動きが激しいときは、むしろチャンスなのです。といっても精神的に乱世に立ち向かえるのかどうか、だから投資はメンタルが大事なのですね。

投資を楽しみましょう...