ちょっと前にヤギ肉の話をしました。
…で、ヤギ肉といえば、私が以前住んでいたベトナムでは、
ヤギ鍋や
ヤギ焼肉の店がそこらじゅうにあり、安くてボリュームもあって旨いので、わりと頻繁にヤギ料理屋に行っていました。
というわけで、モンゴルのヤギ肉でもあの味が再現できないかと思い、舌の記憶を頼りに「ベトナム風ヤギ焼肉」をこしらえてみました。
唐辛子味噌とだし汁、酒少々を混ぜて作った特性ダレにヤギ肉を半日ほど浸けたら、あとはこれをジュージューと焼く。
これだけでベトナムのあの味が再現できる!
…はずだったんですが、
ヤギ肉が硬すぎてゴムみたい。
モンゴルのヤギ肉はどうもスジっぽくてうまく料理できません。
そんなわけで、この日から
「どうしたらヤギ肉をうまく料理してやれるか…」という試行錯誤が始まりました。
チャレンジその2:しょうが焼き
まあ、フツーのしょうが焼きと同じように、しょうが醤油に数時間浸けたヤギ肉を熱したフライパンで焼き始めます。
…が、実際にヤギ肉を焼き始めたところでちょっと考えます。
「味噌ダレで
しっかり焼いたら硬かったんだよなぁ。だったらタレをちょっと多めにフライパンに流し込んで
軽く煮るような感じにしたらどうだろう…」
で、焼き途中のヤギ肉のフライパンにしょうが醤油を流し込んでみました。
出来上がりはこんな感じ。
硬さはちょっと残っていましたが、焼肉にしたときの
ゴムのような硬さはありませんでした。
ここでなんとなくコツをつかんだような感じ。……で、
チャレンジその3:ヤギカレー
「肉をタレに漬け込む」という工程がなかったので不安はありましたが、しょうが焼きでなんとなく掴んだやり方を本格的に実践してみます。
肉の表面に軽く焼き色がつくかつかないか、ぐらいのところでカレー粉投入。粉がなじんだらすぐ水を流し込み、カレー粉追加。で、ソースやらナンプラーやらを入れながら味を調整し、しばらく煮込みます。
出来上がり。
自分でもビックリするぐらい、みごとに
柔らかいヤギ肉のカレーができました。
…というわけで、モンゴル産ヤギ肉は
「しっかり焼かないで、表面に軽く焼き色がつきそうなくらいのところで煮込み始める」というのがおいしい調理のコツだということがわかりました。
みなさんもヤギ肉を調理する機会があったら試してみてください。
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