■ブローニング シナジー Browning Cynergy プレビュー | クレー射撃・狩猟・ショットガン・クロカン四駆!

■ブローニング シナジー Browning Cynergy プレビュー

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猟銃・散弾銃(ショットガン)のお話を中心に、
射撃のことや装弾のことをいろいろ勝手にだべっております。
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ここに書き残すことが、
その銃への生涯の愛着を補完するような気がする。

男性ならば経験があるかもしれないが
例えば車にしたって自分のものが一番
かっこよく見えたりするものである。

惚れた女は世界一に見える。
その場合、盲目でありつづければ一生幸せなわけだ。
これはまた違う話か(笑)

かくいう私も、自分の銃にはやはり愛着があり
特に初カノ(ヲイ)となるシナジーには今後も
一番の愛着を持っていくだろう。

毎日擦り切れるほど磨いているし
射場での射撃後の手入れはかなり入念に行っていると思う。

猟銃・クレー射撃のあれこれ-ブローニング シナジー
猟銃・クレー射撃のあれこれ-ブローニング シナジー
猟銃・クレー射撃のあれこれ-ブローニング シナジー
猟銃・クレー射撃のあれこれ-ブローニング シナジー

私の場合まずは競技から決め、それに合わせ銃を選んだ。
まずはトラップ射撃から入ることにし、
このシナジートラップを選んだ。

というと計画性があるように聞こえるが
実際のところ最終的には「惚れたか惚れないか」で選んだ。

いくらでも高価な銃はあるし、
逆にエントリークラスの安価なものもある。
中古なら上下2連の競技銃でも5万円くらいからあるようだ。

これまで色々調べたが、こと散弾銃において
価格による性能差は、その価格差ほどはない。

300万の銃が30万の銃の10倍あたるわけでもなければ
10倍長持ちするわけでもないというのだ。

勿論、高価な銃はより耐久性があったり
諸々の付加価値はあるようだが
こと「あてる」ことについて性能差はほぼない。

目ん玉が飛び出るような高価な銃は
すでに銃ではなく芸術品の領域にあるように思う。
彫刻や木材などがコスト高の主な要因らしい。

・"しっくり"来るかどうか
・自分が好きかどうか
・アフターパーツ、ケアが充実しているかどうか
・壊れにくいかどうか
・有名どころかどうか

アドバイスは誰もこんな感じである。
そして誰もがベレッタやペラッツィを候補に挙げる。

どれほど違うのか私にはわからないが
それなりの理由があって国際大会の上位選手が
使っているのだろうことは予想がつく。

私があえてブローニングのシナジーを選んだのは
「一目ぼれ」だった。

スレンダーでモダンなスタイリングと
シンプルなレシーバーの彫刻。
美しい流線型を描くストックと
機能美を追求したかのようなリコイルパッド。
特にビジュアル上ではフォアエンド(先台)のくびれが気に入っている。

戦うために洗練されたボディーはどれも美しいものだ。

美しさを競ってそうなるのではなく、
強さを追求した最も合理的な造形が自然とそうなるのだ。

航空機、車両、刀剣類、防具、
生物ならば猛禽類や格闘家の肉体、肉食の鳥類。

戦うために進化してきたそれらは
「そのためだけ」に生まれてきたものであり
「その道」で最も合理的で美しい。

私はシナジーの造形に"それ"を感じた。

シナジーのボディーは"女性的"に見える。

フォアエンドの"くびれ"のラインは女性の"あばら"とボディーにあたる。
ストックの曲線はしなやかで強い大腿部を表し
独特のリコイルパッドは、バネのあるアキレス腱だ。
グリップからレシーバーにかけてはヒップラインから下腹部へと流れる。

と、ここまで書くと私の正気が疑われる・・・。

とにもかくにも戦うためのボディーは美しいのだ。

それが重戦車であっても戦闘機であっても
「その道」に特化された美しさがある。

私はシナジーにそれを見た気がしたのだ。

この銃は中古だったが、処女は難なり。
前オーナーも大切かつ積極的に使用していたようだし
銃砲店の再調整も行きとどいている様子。
処女よりも、良いパートナーとの豊富な経験を持つ
女性に魅力を感じるのと似ているか・・?

ま、2丁目は安物の新銃なんですが(笑)

結局とりとめない独り言になってしまった。。


最後にこの銃の所感を。

教習射撃の際にミロクのエントリークラスの銃を撃ったのだが
その銃よりはるかに撃ちやすい。

ベントも良い具合で中間照星と照星はほぼ密着状態。
ほほ付もよく決まる。

リコイルパッドはネジ2点で止められている。
前後よりも左右にやわらかくできている。
前後に「つぶれる」ような動きは
下部に次いで中央部がやわらかい。
これは人間工学に基づいているかもしれない。
実際に銃を構えるときは半身に構えるからだ。
左右にやわらかいことで効率よく衝撃を吸収できるのか。

まだビギナーの私には何とも比較もしがたいが
マズルジャンプも少ないと思う。

トリガーのキレも良く、位置は3段階に調整可能。
新銃ならばトリガーが3種付いている。
私も全て揃えてみたが、位置と種別の調整で
かなり思い通りのセッティングになると思う。

かなり長くなってしまった。
今日はこんなところで。