Jリーグ女子とプロ野球女子 | SPORTS PLANET スポーツプラネット

Jリーグ女子とプロ野球女子

どもtomoxです。

さて今回はJリーグ20周年を記念して・・・・
というネタは他の人に先に書かれてしまったのでちょっと困った次第です。

ということで開き直ってネタ探していたところ、ふと先月ネット上でツイッター等から一部で話題になっていた事とからめて考えてみました。

きっかけとなったのは、ツイッターでのあるあるネタを呟くハッシュタグ
「#ゴール裏女子あるある」
それをまとめたサイト
思わずうなずいてしまう「ゴール裏女子あるある」が話題に
というのがあります。

Jリーグのファン中でもコアな存在のゴール裏のサポーター、その中のいわゆる女子サポの生態を自虐的に、セキララに呟いているのが面白いのです。

Jリーグを見に来る女性は個人的な見解ですが、実にバラエティに富んでいて、日本代表だけを見る層とも確実に違います。

一方、プロ野球にも女性ファンは少なくありませんし、個性的な人もいますが・・・。

そこで今回は私の長いプロ野球観戦とJリーグ観戦の経験の中から見つけたプロ野球女子とJリーグ女子、この二つのファン層の間にある決定的な違いについて述べる事にします。

一般的に女性がスポーツ観戦する場合、○○で活躍したかっこいい選手、お気に入りが観戦する動機の大きな要因の一つになっているのではないでしょうか?

プロ野球もJリーグも最初のきっかけ、特に10代後半~20代前半までは、コアなファンでない限り動機はお目当ての選手であり、そう変わりないと感じます。お気に入りの選手がチームを変えると応援するチームを変える、あるいは今まで応援していたチームのスタジアムへ足を運ばなくなる。

ところが、ある程度ファン歴を重ね、年齢も重ねていくと違いが出てくる感じです。

個人的な印象ですが、Jリーグ女子とプロ野球女子を分かつ最大の違いは

「母親目線」 と 「憧れ目線」に あります。

どういうことかといいますと、Jリーグ女子の場合、お気に入りの選手からそのチームを応援し始めても次第にそのチーム自体が好きになっていくケースが多いと感じます。個人を追いかけていたのが追いかける対象がチームになるわけです。

熱心な人になってくると、練習まで見に行ったりしていますし、そのチームについての情報に詳しくなっていく。

日頃練習見学等で選手を間近で見ることができ、サインをもらえるなどコミュニケーションができるようになってくると憧れの存在から身近な存在、もっと言うと家族的な感覚になっていくのです。

そうしていくうちに見つけてしまうのですよ。

全国的に無名ではあるけど、才能がありチームにとって希望に満ちた選手の存在を。
あるいは自分だけのお気に入りの選手を。

そうなってくると、もうその選手がイケメンであっても「かわいい」存在になっているのです。
そして早くトップチームで活躍しているところを見たい、というより見守りたいになるのです。

そういう状態になっていくともうそのチームを応援しているJリーグ女子の間の会話では自然と
「ウチの子は・・」となっていきます。

実際、試合でその選手が激しいチャージを受けた場合はもう大変。
「ウチの子になにするのーーーー!!」と激しく怒ります。

そうです、実際は自分の子ではないにもかかわらず「ウチの子」となり母親目線になっているのですね。

それは独身、既婚にかかわらずです。早ければ、20代後半からその傾向が顕著に表れてきますね。

一方、プロ野球女子は野球に詳しくなっても、いくつになっても「憧れ目線」はそう変わらない感じがします。プロ野球の場合は観に来る層が比較的若い世代が多いからかもしれませんが、年齢を重ねてもかっこいい選手にあこがれる傾向にあるのではないでしょうか?

ではどうしてそういう違いが出てくるのでしょうか?
自分なりに考えてみますと、結論としては選手との距離、チームとの距離感になるのではないでしょうか?

個人的にプロ野球とJリーグを比べると、プロ野球の方が華があり、ファンとしては自分たちと住んでいる世界が違う感覚になります。
一方、Jリーグは自分たちの町にチームがあれば、身近に感じられる存在です。地域密着の理念が浸透しつつあるのでしょう。

また、プロ野球は平日含めシーズン中は試合が続き、選手と触れ合う機会は球場に足を運ぶ以外はほとんどありませんし、スタジアムはファウルボール等の安全対策のため、フィールドに近い席でもネット越しにしか見られません。なので選手とファンの間にはおおきな隔たりがあると言って良いでしょう。

Jリーグは週に一度の試合で、スタジアムにネットはなくフィールドに近い席なら選手の顔ははっきり見え声もばっちり届きます。そして試合のない日は練習も見に行くことができ、選手から直接ファンサービスを受ける事も可能です。プロ野球と比べると距離感はぐっと近い存在です。

この様な距離感の違いが、ファン歴が長くなるにつれてJリーグ女子とプロ野球女子を分ける決定的な違いになるのではないかと感じます。

ちなみにサッカー日本代表女子ファンはプロ野球女子に近い気がしますね。
代表選手の多くは海外でプレーしているのでTVでしか見ることができない遠い存在ですから。

というわけで、あくまで自論としてのJリーグ女子とプロ野球女子ですが、皆さんも是非スタジアムに足を運んでその違いを見てみてはいかがでしょうか?

そういった目で見るのも楽しいと思います。

あるいは他のスポーツファンの女子の性質についても比べてみても良いかと思います。