アイスホッケーソチオリンピック男子1次予選敗退に思う | SPORTS PLANET スポーツプラネット

アイスホッケーソチオリンピック男子1次予選敗退に思う

11月9日から11日までの3日間、栃木県日光にてアイスホッケーソチオリンピック男子1次予選が行われました。日本、イギリス、ルーマニア、韓国の総当りで、1位のみが最終予選に進むことができます。
結果、日本は2勝1敗、勝ち点5で3位。ソチオリンピック出場への道は絶たれました。
1位で最終予選進出を決めたのは勝ち点7のイギリス、2位は勝ち点6の韓国でした。

日本は開催国枠で出場した1998年の長野オリンピック以来、出場を逃しています。日本がアイスホッケーでオリンピックに出場するのは容易なことではありません。
しかし、バンクーバー、トリノオリンピックでは最終予選に進出しています。
今回の1次予選が日本開催だったことも考えれば、やはり最終予選には進出しなければならなかったと感じます。
アジア有数のホッケータウンである日光のリンクには、立ち見で超満員になるほどの観客が入っていました。(私は行くことができず心苦しい限りです。)
さらに、今回はNHK-BSでの生放送もされました。日本開催でなければテレビ放送されることはなかったでしょう。
マイナースポーツであるアイスホッケーが注目を集めることができる数少ない機会だったはずなのです。

監督のマーク・マホンは敗因に選手の焦りを挙げ、「地元開催で注目される経験がなく、質の高いホッケーができなかった」とコメントしています。
確かに選手たちにとっては経験したことのないようなプレッシャーがあったのかもしれません。選手一人ひとりが厳しい試合を経験し、レベルアップしていかなければ世界が見えてこないのは当然のことです。

ただ、今回のような結果になったことはアイスホッケー界全体で受け止めなければなりません。
アジアリーグアイスホッケーは名門の廃部があったり、資金不足でファンから募金を集めてやっとのようなチームがあったりと厳しい状況が続いています。
その割には日本アイスホッケー連盟やアジアリーグ事務局には危機感が足りていないと思うことが多いです。それは、マイナースポーツには案外よくある話なのかもしれません。
連盟や事務局が主体となってアイスホッケー界全体を盛り上げようとしないことには、日本がオリンピックに出場するなんて本当に夢の話になってしまうのではないでしょうか。
今回の1次予選敗退をテレビで見ながら、しみじみとそう感じました。

私自身もなにかできるのか考えていきたいし、
ファンとしてはとにかく見捨てないという気持ちを持ち続けていようと思います。


男子のオリンピック出場は絶たれましたが、まだ女子の最終予選は残っています!
まずはそちらに期待しようと思います!

新井