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海外車メーカーにおけるスポンサーシップ

こんにちは、長谷川恭平です。

先日、J2東京ヴェルディがメルセデス・ベンツ日本㈱と新規パートナーとして締結を決定したと発表しました。スポンサー契約との表記はありませんが、今後ホームゲームにおいてはイベント等でさまざまな協力をするとの事です。このように海外の自動車メーカーが日本の、しかも“2部”のサッカーチームに投資するという事に驚いたのと同時に極めて珍しい一件ではないかと思います。
他にもメルセデス・ベンツ日本は、一般社団法人日本ファッション・ウィーク推進機構が主催する「東京発 日本ファッションショー」における冠スポンサーになり、「Mercedes-Benz Fashion Week TOKYO(メルセデス・ベンツ・ファッション・ウィーク・トウキョウ)」とし、イベントを通じて様々な人たちにメルセデス・ベンツの魅力を伝えることに成功していますが、この他にも外国車メーカーがサッカーを通じた自己投資をしている例は下記の通りです。
例えば
■アウディ・ジャパン  
①サッカー日本代表のサポーティングカンパニー
(ザッケローニ監督、チームスタッフを中心にアウディの高級セダン「A8」やSUV(スポーツ用多目的車)「Q7」を貸与)

②FCバルセロナ、マンチェスターユナイテッド、サッカースイス代表とスポンサー契約
(選手には当然新車がプレゼントされるも、バルセロナのグアルディオラ監督だけ「スタッフに支給されないのであれば私は断る」と納車拒否!)

③アウディカップの開催
(ホストチームはアウディがスポンサーとなっているバイエルンミュンヘン。毎年夏に開幕する欧州・南米リーグのプレシーズンマッチとして隔年の7月に開催し、優勝カップはアウディのデザインチームが手がけている)

■フォルクスワーゲン
①ヴォルフスブルグのメインスポンサー
2002年ジュビロ磐田とスポンサー提携
(パンツ部分にロゴ掲載)

■プジョーシトロエンジャポン
①2009年にJFLのFC琉球とスポンサー契約
(JFL2009年公式戦、天皇杯でFC琉球トップチーム選手が着用するユニフォームの左肩部分へのプジョーロゴを掲出。ホームゲーム時、スタジアムアドボード、インタビューボードへプジョーロゴを掲出。また、プジョー・シトロエン・ジャポンが行う宣伝・販売促進・PR活動について、当時のトルシエ総監督の出演、協力のほか、FC琉球オフィシャルホームページへプジョーロゴを掲出)

■フィアット
①セリエAユベントスのオーナー。
(現在も資金、運営においてバックアップを続けるも2007年にスポンサー契約。)

②2007年にサッカーイタリア代表とスポンサー契約


といった様に上記はほんの一例に過ぎませんが、大手海外自動車メーカーがサッカーチームにおいて何らかのスポンサーメリットを感じているのは確かであり、それによって私たちも少なからず潜在的なイメージを植えつけられていることでしょう。
プジョーのFC琉球スポンサー契約に関してはやはり当時のトルシエ総監督(フランス人)の影響ももちろんあるでしょうがそれだけでは大金をはたくことはしないはず。
いずれにせよ今後も外国車メーカーとサッカー業界の取り組みについては注目しておこうと思います。