ブルーウェーブとグリーンスタジアム
先日の9月10日、兵庫県神戸市にある、ほっともっとフィールド神戸で行われた、オリックス vs. 西武 20回戦へ行ってきました。
ほっともっとフィールド？と聞いてピンと来ない方もいらっしゃるかも知れませんが、正式名称は「神戸総合運動公園野球場」。かつては「グリーンスタジアム神戸」として、オリックス・ブルーウェーブの本拠地として使われていた球場です。
その後、ネーミングライツ制度を取り入れ、「Yahoo! BBスタジアム」「スカイマークスタジアム」を経て、今年の2月より「ほっともっとフィールド神戸」となっています。
このほっともっとフィールド神戸は、かねてから行ってみたいと思っていた球場のひとつ。
なぜかって、行ったことのある方みなさん絶賛されるんです。「すばらしい」「感動する」…そんなにすごい球場なのか。
しかし、埼玉在住の私には神戸はなかなか気軽に行ける場所ではなく、しかも近年では大阪密着を打ち出すオリックス・バファローズの方針もあって、神戸での試合は年々減少傾向。
今回、数年来の念願かなって行くことが出来ました。
奇しくもこの日は、オリックスの選手が阪神大震災の起きた95年当時のビジターユニフォームを着用しての試合でした。（ホームユニフォームの着用は、昨年既に「がんばろう神戸デー」と称して行われています。）
試合前、球場外のステージでは、当時のマスコットであったネッピーと、星野伸之2軍投手コーチのトークショーが行われていました。星野コーチは95年当時ブルーウェーブのエース。この後、始球式を務めることになっていました。
星野コーチ「ほっともっとフィールドでの試合は寮生の選手が見に来るので、選手に示しがつくように投げます！」
この球場はメジャーリーグの「ボールパーク」を日本でも作ろうという意図の下作られた球場。私は天然芝の球場でプロ野球の試合を見るのは初めてだったので、その鮮やかさに目を奪われました。多くの方が「感動する」と言っていたのは、ここがポイントだったのかもしれません。内外野のフェンスは低く、グラウンドが近く感じます。また今では多くの球場に設置されているフィールドシートも、この球場が先駆けだったそうです。
今回、この復刻イベントで特に印象に残ったのが、場内ビジョンに映し出される映像です。
スタメン発表は、その日のスタメン選手の登場映像が流された後、当時のスタメン選手の映像が流れると言う形でした（例えば、1番坂口選手の映像の後、イチロー選手の映像が流れる）。当時のビデオを発掘したのでしょうか？そしてアナウンスをするスタジアムDJも、当時担当していた木村さんが務めるというこだわり。ついつい見入ってしましました。
（YouTubeに動画が上がっていました→http://www.youtube.com/watch?v=JBlNySd7S4E）
また、試合中には、当時ビジョンで流れていたと思われる映像が幾度も流れ、まるで自分が「グリーンスタジアム神戸」にいるかのような感覚になりました。
オリックスの選手の投球中、打席中のビジョンはこのようにユニフォームを着用した選手の映像が。
（あれ、ここはホームユニフォームの映像だ）
このように「イチロー選手のマネをしてください！」と観客を巻き込む仕掛けも。
（映された3分の2ぐらいの人がノってくれていたかな？）
球場BGMも95年当時のものだと思われる懐メロがつかわれ、雰囲気作りに大きく役立っていました。
私は95年当時にはまだ幼く、阪神大震災もオリックスの日本一もおぼろげな記憶にしか残っていません。
しかし、このような復刻イベントを行うことで、当時を知る人はもちろん、私のような若い人たちにも、「ブルーウェーブとグリーンスタジアム」を伝えることができます。
そして、ユニフォームだけではなく、ビジョンの映像から場内アナウンス、BGM、イベントまでも徹底して再現する努力をしたオリックス球団のこだわりには、感銘を受けました。他球団の復刻イベントもいくつか見ましたが、ここまで徹底しているのはなかったように思います。
欲を言えば、ライオンズも復刻ユニフォームを着ると、もっと雰囲気が出たかもしれませんが、相手のあることなので難しいかもしれませんね。
オリックスとしては大阪密着を打ち出しているものの、このような球場とイベントを見ると神戸も大切にしてほしいと思います。
ほっともっとフィールドは都市部からのアクセスに少々難があり、やはり京セラドームをメインとしていくのは妥当でしょう。しかし、ブルーウェーブも数々のドラマを通して球史を彩った球団。その流れをひく球団として、上手くバランスを図っていってほしいです。
この試合で選手が着用したユニフォームは、チャリティオークションに出品され、その収益金は東日本大震災の義援金として関係機関に委託されるそうです。
震災より前に企画されていたイベントだとは思いますが、結果としてこの上ないタイミングだったのではないかと思いました。
<<参考>>
～蒼き王者の奇跡～ オリックス・ブルーウェーブ（オリックス・バファローズ公式サイト）
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ほっともっとフィールド？と聞いてピンと来ない方もいらっしゃるかも知れませんが、正式名称は「神戸総合運動公園野球場」。かつては「グリーンスタジアム神戸」として、オリックス・ブルーウェーブの本拠地として使われていた球場です。
その後、ネーミングライツ制度を取り入れ、「Yahoo! BBスタジアム」「スカイマークスタジアム」を経て、今年の2月より「ほっともっとフィールド神戸」となっています。
このほっともっとフィールド神戸は、かねてから行ってみたいと思っていた球場のひとつ。
なぜかって、行ったことのある方みなさん絶賛されるんです。「すばらしい」「感動する」…そんなにすごい球場なのか。
しかし、埼玉在住の私には神戸はなかなか気軽に行ける場所ではなく、しかも近年では大阪密着を打ち出すオリックス・バファローズの方針もあって、神戸での試合は年々減少傾向。
今回、数年来の念願かなって行くことが出来ました。
奇しくもこの日は、オリックスの選手が阪神大震災の起きた95年当時のビジターユニフォームを着用しての試合でした。（ホームユニフォームの着用は、昨年既に「がんばろう神戸デー」と称して行われています。）
試合前、球場外のステージでは、当時のマスコットであったネッピーと、星野伸之2軍投手コーチのトークショーが行われていました。星野コーチは95年当時ブルーウェーブのエース。この後、始球式を務めることになっていました。
星野コーチ「ほっともっとフィールドでの試合は寮生の選手が見に来るので、選手に示しがつくように投げます！」
この球場はメジャーリーグの「ボールパーク」を日本でも作ろうという意図の下作られた球場。私は天然芝の球場でプロ野球の試合を見るのは初めてだったので、その鮮やかさに目を奪われました。多くの方が「感動する」と言っていたのは、ここがポイントだったのかもしれません。内外野のフェンスは低く、グラウンドが近く感じます。また今では多くの球場に設置されているフィールドシートも、この球場が先駆けだったそうです。
今回、この復刻イベントで特に印象に残ったのが、場内ビジョンに映し出される映像です。
スタメン発表は、その日のスタメン選手の登場映像が流された後、当時のスタメン選手の映像が流れると言う形でした（例えば、1番坂口選手の映像の後、イチロー選手の映像が流れる）。当時のビデオを発掘したのでしょうか？そしてアナウンスをするスタジアムDJも、当時担当していた木村さんが務めるというこだわり。ついつい見入ってしましました。
（YouTubeに動画が上がっていました→http://www.youtube.com/watch?v=JBlNySd7S4E）
また、試合中には、当時ビジョンで流れていたと思われる映像が幾度も流れ、まるで自分が「グリーンスタジアム神戸」にいるかのような感覚になりました。
オリックスの選手の投球中、打席中のビジョンはこのようにユニフォームを着用した選手の映像が。
（あれ、ここはホームユニフォームの映像だ）
このように「イチロー選手のマネをしてください！」と観客を巻き込む仕掛けも。
（映された3分の2ぐらいの人がノってくれていたかな？）
球場BGMも95年当時のものだと思われる懐メロがつかわれ、雰囲気作りに大きく役立っていました。
私は95年当時にはまだ幼く、阪神大震災もオリックスの日本一もおぼろげな記憶にしか残っていません。
しかし、このような復刻イベントを行うことで、当時を知る人はもちろん、私のような若い人たちにも、「ブルーウェーブとグリーンスタジアム」を伝えることができます。
そして、ユニフォームだけではなく、ビジョンの映像から場内アナウンス、BGM、イベントまでも徹底して再現する努力をしたオリックス球団のこだわりには、感銘を受けました。他球団の復刻イベントもいくつか見ましたが、ここまで徹底しているのはなかったように思います。
欲を言えば、ライオンズも復刻ユニフォームを着ると、もっと雰囲気が出たかもしれませんが、相手のあることなので難しいかもしれませんね。
オリックスとしては大阪密着を打ち出しているものの、このような球場とイベントを見ると神戸も大切にしてほしいと思います。
ほっともっとフィールドは都市部からのアクセスに少々難があり、やはり京セラドームをメインとしていくのは妥当でしょう。しかし、ブルーウェーブも数々のドラマを通して球史を彩った球団。その流れをひく球団として、上手くバランスを図っていってほしいです。
この試合で選手が着用したユニフォームは、チャリティオークションに出品され、その収益金は東日本大震災の義援金として関係機関に委託されるそうです。
震災より前に企画されていたイベントだとは思いますが、結果としてこの上ないタイミングだったのではないかと思いました。
<<参考>>
～蒼き王者の奇跡～ オリックス・ブルーウェーブ（オリックス・バファローズ公式サイト）
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