リーガエスパニョーラにおける金銭問題 | SPORTS PLANET スポーツプラネット

リーガエスパニョーラにおける金銭問題

こんにちは、長谷川恭平です。

今回は、スペインで話題になっているリーガエスパニョーラ放映権料分配問題について
取り上げさせていただきました。

9月2日、現地のスポーツ誌『マルカ』が、2011-12シーズンのリーガエスパニョーラ1部クラブのテレビ放映権料分配額について問題提起しています。
どのような問題かというと、1部の各クラブが受け取る放映権料の総額は6億5750万ユーロ!!(日本円→約710億!!)、だがバルセロナとレアル・マドリーに関してはそれぞれ1億3500万ユーロ!(日本円→約140億!)を受け取る。
これは全体の約41%にものぼり、両クラブは補正額としてさらに1000万ユーロの収入も得るというものです。
2強といわれているリーガエスパニョーラではあるが、このような格差が生まれてしまうのは不公平ではないか
という声が他のチームから上がっているのが現状ですが、この2チーム以外のチームで「G18」なる反2強団体を
結成しようという動きも出てきているようです。

ちなみに、、、日本国内では、2010年度Jリーグ経営情報公式開示がつい先日されましたので、こちらと、
リーガエスパニョーラにおける時点で分配額が大きいチームを順に見ていきましょう。

■Jリーグ分配金(1クラブ当たり)
・・・(J1)2億9,000万円
・・・(J2)1億  700万円

■リーガエスパニョーラ放映権料分配金
3位:バレンシア・・・4800万ユーロ(約52億)
4位:アトレティコ・マドリー・・・4600万ユーロ(約50億)
5位:セビージャ・・・3100万ユーロ(約35億)
6位:ベティス・・・2900万ユーロ(33億)
7位:ビジャレアル・・・2800万ユーロ(約32億)
8位:ヘタフェ・・・2500万ユーロ(約29億円)
9位:エスパニョール・・・2000万ユーロ(約24億)
10位:アスレチック・ビルバオ・・・1800万ユーロ(約22億)
12位:レアル・ソシエダ・・・1600万ユーロ(約20億)
12位:サラゴサ・・・1600万ユーロ(約20億)

それ以下は1500万ユーロ(約19億)を下回り、オサスナが1450万ユーロ(約18億5000万)
マラガ、マジョルカ、レバンテ、スポルティング・ヒホンが1400万ユーロ(約18億)
グラナダとラージョ・バジェカーノが1350万ユーロ(約17億5000万)、ラシンが1300万ユーロ(約17億)となっています。

以上のような結果となっていますが、1ヶ月前にも私が書かせていただいたプロなのにタダ働き?にも記載してある通り
日本と海外では取り巻くマーケットの規模が違うため金額に天と地ほどの差が生じるのは当然なのですが、
やはり日本人の私からしてみると贅沢な悩みだと思ってしまいます。これだけで考えると、
一番少額のラシンでさえJリーグの約6倍収益があるわけですがこれもひとつのマーケットとして世界に認められている証拠だと思います。

男女ともに日本代表の躍進が目立ちますが、一マーケットとしての確立がなされるのはまだまだ先といえましょう。
早く日本でも、試合以外のところである意味ビッグな問題として騒がれるようになって欲しいと切に願うばかりです。