高血圧の薬物療法

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高血圧の薬物療法で使用される降圧薬には、「血流量を減らす薬」と「血管を広げる薬」に大きく分けられ、様々な種類があります。 「血流量を減らす薬」や「血管を広げる薬」は、それぞれ適している人や、副作用が異なります。 薬を替えたりすることで、その副作用を避けられることもあります。 高血圧の薬物療法で使用される降圧薬の血流量を減らす薬には、心臓にかかる負担を軽減して、血圧を下げる効果があります。 血流を減らす薬には、「利尿薬」「β遮断薬」の2つがあります。 利尿薬は、塩分を多くとるひとに適しています。 他の薬で効果が無かった人も、少量の利尿薬と組み合わせて使用することで、相乗効果が期待できるようです。 しかし、痛風(高尿酸血症)や糖尿病(耐糖能低下)、脱水、低カリウム血症などの副作用が起こることがあるので注意してください。 心臓の悪い人や、若い年代で心拍数が多い人には、β遮断薬が使われます。 副作用としては、ぜんそくや脈が遅くなる徐脈が起こることがあります
高血圧の薬物療法で使用される降圧薬、血管を広げる薬は、血管に作用して血管を広げたり、血管収縮にかかわるホルモンや神経の働きを抑えて血液循環を改善し、血圧を下げる効果があります。 血管を広げる薬には「カルシウム拮抗薬」「ACE阻害薬」「アンジオテンシン?受容体拮抗薬」「α遮断薬」の4つがあり、それぞれ適している人や、副作用が異なります。 高血圧の治療に最も多く使用される薬は、カルシウム拮抗薬です。 これは、すべての患者さんに適用しますが、顔のほてり、動悸、むくみなどの副作用が現れることがあります。 ACE阻害薬は、脳卒中・心筋梗塞・糖尿病・心不全・腎障害などがある人に適していて、空せきが副作用として現れます。 アンジオテンシン?受容体拮抗薬もACE阻害薬と適している人は同じで、こちらの方は副作用が比較的少ない薬です。 前立腺肥大症のある人には、α遮断薬が使用されます。 立ちくらみやめまいなどの副作用が起こることがあります。.
高血圧の薬物療法で使用される降圧薬は、原則として副作用が出ないように少量から飲み始めます。 きちんと血圧をコントロールするためにも、医師の指示に従い薬の飲み方に注意する必要があるのです。 自己判断で服用を止めたり、薬の量を増減したりするのは止めましょう。 飲み合わせにも注意が必要です。 『ACE阻害薬と消炎鎮痛剤』『カルシウム拮抗薬と多量のグレープフルーツジュース』などの組み合わせは、降圧剤の作用が強まったり弱まったりすることがあるため避けましょう。 異なる薬を少量ずつ飲むことで副作用を防ぎ、降圧の効果を増大させるため、2種類以上の降圧薬を使う場合もあります。 また、血圧は季節によっても変動するので、医師の指示により、夏よりも冬の方が高血圧の薬の量が増えることもあります
高血圧の薬には、1日2回飲む場合と、1日1回飲む場合があります。 1日2回の薬は、朝と夜に飲むことになっている場合が多いのですが、1日1回の薬の場合は、朝ではなく夜に飲むことになっていることが多いのです。 なお、高血圧の種類や、薬の種類、患者さんの生活スタイルのよって異なります。 どうして高血圧の薬は夜に飲む場合が多いのでしょうか? それは、早朝高血圧(起床時の血圧が健康な人よりも高い状態)による脳卒中や心筋梗塞などの発症を予防する目的があるためです。 脳卒中や心筋梗塞が発症する時間は、起床時間の6時ごろから午前中に集中して起こっているという結果もでています。 血圧の薬を飲んで、昼間は血圧が正常でも、起床時の血圧が特に高くなってしまう人がいることをふまえて、1日1回の薬の場合は、朝の血圧の上昇を抑えるために、夜に服用する場合が多くなっているようです
上手に血圧をコントロールするためには、降圧薬の効果を確かめるため、家庭血圧の測定が欠かせません。 朝、薬を飲む前に血圧を測り、前日に飲んだ薬の効き目が、翌日まで続いているかを確かめる事が大切になります。 受診時には必ず家庭血圧の状況を担当医に伝え、気になることがあれば相談をしましょう。 血圧がコントロールされていない場合には、薬の飲み方を変える必要があります。 持続時間の長い薬にしたり、薬の種類や服薬回数を増やしたり、少量の利尿薬を追加したり、飲むタイミングを変え、薬を分割して飲んだりするようにします。 また、生活習慣の改善が十分に出来ていて、それが血圧を下げるのに大きな効果をもたらしている場合には、高血圧の薬を減量したり服用を止められる場合もあります。