よしもとばななさんの作品です
読者からの質問に答えるQ&Aをまとめたものだそうです
その中に不妊に関する問いがありました
Q16 子どもが欲しくてもなかなか授からず、
赤ちゃんや小さい子を見るとつらいのです
どうしたらいいのでしょうか?
こんな質問に対してよしもとばななさんはこう書かれてます
子どもって、ほんとうの意味で授かりものです。できやすい人は望んでいなくてもできるし、欲しい人には来なかったりするし、実は産み分けもできないし、時期もほとんど選べないし。いなくってもいいや、くらいに思うと突然できることもあるし、夫婦で病院に行こうがなにをしようができないこともある。
(中略)
それから、この世で赤ちゃんや小さい子を見ていちばんつらいのは、お子さんを亡くされた方ではないでしょうか?また、もしもお子さんができたとして、他の人があなたのお子さんを「子どもがいてうらやましい、切ない」という目で見たら、どういう気持ちになるでしょう。
どんな悲しみにも、同じジャンルの、もっと深い悲しみがあります。
自分のほうが不幸だと思ったときだけ、その人は真に不幸になります。
(中略)
人の心の法則として「願いが叶う」という類の叶い方は、力を抜いたときだけやってくるものです。しんから願って、忘れちゃうくらいのときに潜在意識は最も力を発揮するみたいです。
肩の力を抜けたら抜いて、授かりものなので、授からないとやってこないなぁ、授かれるといいなぁ、という気持ちでいるしか、ないような気がします。
(中略)
なによりも、自分はたったひとりしかこの世にはいないのに、「うらやましいなぁ」とだれかを思うとしたら、自分がかわいそうではないでしょうか。子どもができない自分でも、子どものいる人をうらやましがっちゃう自分でも、この世にひとりです。自分をかわいそうな人にしないで「そうだよなぁ、ついうらやましく思うよなぁ、でもやっぱしかたないよな、自分は自分だし、自分だからこそいいこともあるんだし」と自分だけはせめて思ってあげてください。
そっかぁ
さすがよしもとばななさんだなぁ
あっという間にわたしの心がほぐれました
そのほかの質問にもすばりお答えになっていました
豊富な人生経験やそれらを表現することができる人
だからこそなんだろうなぁ・・・と目からうろこでした