バカについての研究 | ソウルメイトの思想

ソウルメイトの思想

唯物論に対する懐疑と唯物論がもたらす虚無的な人間観、生命観を批判します。また、唯物論に根ざした物質主義的思想である新自由主義やグローバリズムに批判を加えます。人間として生を享桁異の意味、生きることの意味を歴史や政治・経済、思想・哲学、など広範二論じます。

 保守思想家の中には、民主主義や人権などというものを否定的に捉え、毛嫌いする人たちも少なからずおられるようです。

 でもね………

 ちょっと想像してみてください。

 民主主義じゃなくていい、ということは、国民が何を望み、好ましいと思うか、何を嫌い、何を望ましくないと考えるか、なんてことに配慮しなくていいということになるんだろうと思うんですが、それでいいと思うんですか?ということになりゃあしませんかね?

 「いや、俺はそれでも結構だ」という人もおられることでしょう。でもそういう人は、自分が望みもしないことを無理やり押し付けられても不服も言えなくなることを覚悟しているんでしょうね?とお聞きしたいですな。それでもいい、と言うなら、申し上げることはほとんどありません。好きなようになさったらよろしい。ただし、わたしは、そういう人たちの願望と理想が実現した社会で生きたいとは思わないし、生きられるとも思いませんが。

 そもそも、保守思想や愛国心を持つことは、必然的に自由や基本的人権を否定することになるんでしょうかね? 

 そうではないことを以下にリブログさせていただくブログの中でヤン・ウェンリーさんが論じておられます。わたしもヤンさんのご意見に異議なく賛同します。



 安倍晋三という人物とその政権が壊してきたものというのはまことに甚大なものがあって、その最大のものは、日本人の心のありようだと思います。安倍晋三をカリスマとして崇拝する一団が顕著に有する特徴についてはアメーバ・ブロガーのmacoさんが次のように論じておられます。



 macoさんは、安倍晋三氏の政権運営が望ましいものではないゆえに安倍晋三氏を政権の座から去らせて安倍政権を終わらせても、なぜ、安倍政権のようなものが生み出され、それを支持する人たちがたくさん存在するのかについて解明し、対策を講じない限り、肝心なことは何も解決しないと論じておられますが、わたしもまったく同意見です。

 安倍晋三氏とその政権運営に参加する者たちと、それを支持する人たちのもっとも顕著な特徴を簡潔にかつ端的に表現するとしたら反知性主義というのがもっとも適切だろうと思います。知性派のヤン・ウェンリーさんが安倍晋三氏のものの考え方や政策運営をよしとしないことのもっとも核心にあるのは、安倍晋三氏とその政権とその支持者たちが反知性的であること、つまりバカだから、ということになるだろうと思います。



 大切にしてむやみに壊してはいけないもの、壊してしまうと取り返しのつかないものを壊してしまって平然としている。そういう人のことはふつう、バカと言いますでしょう?

 作家の適菜収さんは、『日本をダメにしたB層の研究』『現代日本バカ図鑑』『安倍でもわかる政治思想入門』『安倍でもわかる保守思想入門』『安倍政権とは何だったのか』『問題は右でも左でもなく下である』などの示唆に富む著作を書いて、要するに安倍晋三氏も安倍政権も安倍晋三氏や安倍政権の支持者たちもバカであることを容赦なく暴いておられますので、お読みになってご覧になられることをおすすめいたします。

 神輿として担ぐには、重たくない人のほうがいいとは思いますが、神輿として担いだ人間の頭まで軽かったら、災難でしょうな。おまけに神輿を担いでいる連中がしっかりしているんならともかく、担いでいる連中の頭も軽かったら、そりゃあ、大惨事は免れないでしょうね。古人いわく「バカな大将、敵より怖い」ってのは、やっぱり真理だと思いますな。