これまであなたは、
誰かのために駆り出されていた
スポーツ選手のようでした。
スポーツ選手は、
専属している会社のため、コーチのため、
仲間のため、家族のため…
といった理由で、
ひたすら試合に駆り出されます。
けれど、もうそろそろあなたは、
自分のために戦っていい頃なのだと思います。
あなたを駆りだすための意図を
生み出していた
誰かが握っていたクレヨン…
あなたがそれを手にすると、
立場が暗転しました。
すると今度は、
あなたが誰か（或いは自分）を動かすための意図を
描こうと、
現実（誰か）に背を向け、
心のキャンバスいっぱいにクレヨンで描き出しました。
でも、あなたはその絵を
圧力の中で描いていた感じがします。
だから、思いっきり思うがままに…というよりは、
割りと慎重に、でも心を無視せず描いていたと思います。
もしかしたら、
キャンバスいっぱいに充満する絵は、
あなたのストレス（圧力の中で描いているので）か
ストレスで爆発しそうな子供の心、
抑圧された純粋な意志
を表しているのかもしれません。
圧力は相当なものなのでしょう…
あなたの絵は、
まるで押すと出てくるケチャップのように、
枠の外へと逃げていきます。
或いは、あなたの中の子供のような意志が、
お母さんのお腹の中から出てくるように
外の世界へ飛び出していくのかもしれません。
でも、飛び出していくのは、
あなたの子供の意識、純粋な意識だけで、
あなたが今まで被って来た
社会的仮面は
依然として付けたままでしょう。
圧力の中で、子供の意識だけ
素知らぬ顔でそっと外へ逃がす…
そうすると、
子供の意識は圧力の中痛みを感じていたようで、
その純粋な意識を圧力の中から庇うための
痛みからも逃れますし、
社会的役割も守ることができます。
また、あなたがそっと裏で逃した
子供のような意識が描く夢も、
ゆっくりと成長しはじめます。
その子供（純粋な個人の）意識は、
もしかすると
あなたが握っていたクレヨンだったのかもしれません。
いえ、チェスの駒だったかもしれません。
そのチェスの駒を、
ゲーム（圧力）の外の世界へ逃して自由にしてあげる…
みんなの圧力に晒された
チェス盤の駒としてではなく
普通の馬として生かす道へこっそり放ってあげる…
そういうことなのかもしれません。