入試形態と入学後の成績 | 大学という斜陽産業

入試形態と入学後の成績

先日のエントリー「格差社会? 」へのコメントから思い出されたネタです。


勤務先の場合、入試全体に占める推薦入試のウェートが年々大きくなってきています。まあ、この傾向は他の大学でも同じなんだろうと思いますが。


そこで、入試形態と学力というか、入学後の成績の関係を調査しました。


その時、受験勉強をしっかりしている(はずの)一般入試組の方が成績がいいだろう、という先入観が多かったですね。


まずは、一般入試組ですが、入試の順位との相関は取らなかったのですが、こちらはまあ、満遍なく。


意外と良かったのが、いわゆる専門高校からの推薦入試組。こう言ったら語弊がありますが、専門高校からはあまり一般入試では入学してきません。彼ら曰く、「推薦がなければ大学に進学しようとは思いませんでした。」そんな気持ちが頑張らせているのでは、との解釈がなされていたような。


結構下位組に多かったのは、いわゆる進学校からの指定校などの推薦組。要するに、進学校の中でも、一般受験まで頑張ろうとは思わなかった層が推薦で入学してきたのだろうとの解釈。


まあ、いずれにせよ二極分化してきているのは事実で、実際の講義でどのレベルに合わせて進めていくのかというのは非常に重要な問題になってきています。上位組に合わせると下位組には不満、その逆も然り。で、間に合わせると両方とも不満を抱くことに。かといって、習熟度別クラスには出来ないし。何か妙案はありませんかねえ。