卒論の提出時期です | 大学という斜陽産業

卒論の提出時期です

そろそろ卒論の提出時期である。大学によっては年内のところもあるようであるが。


自分の聞く限り、手書きの卒論を提出させるところは、あまり無いようである(文学部ではまだあると言うことを散見するが)。このように、執筆道具は変化してきているが、提出方法はどうなのだろうか。


学生時代は、相変わらず、指定の黒表紙をつけて、事務に提出した。


最近は、事務に出さず、ゼミの教員に直接提出するのも多いらしい。中には、もう、プリントアウトせず、メールでファイルを送信、なんて言うのもあるらしい。こうなると、事務側では実際に卒論を出したかどうかのチェックはしないので、締め切りも教員次第。成績提出期限に間に合えばよいということになる。


学生に、


「先生、本当に卒論、全部読んで成績つけているんですか?」


と聞かれたことがある。耳の痛い質問である。正解は、


「全部は読んでいない。」


である。そんないい加減なやり方で成績をつけているのか、というのには、こう反論しておく。


「中間発表など、途中経過をきっちりみているから、全部読まなくてもわかる。」


ちゃんと指導していれば、最終チェックしたものと提出された完成バージョンにそう大きな変化が生じる訳はないので、ざっと、めぼしいところを読めば大丈夫です。