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原作はあえて読まなかったのですが、だいぶ覚悟して行ったわりには(ストーリーはかなり壮絶ですが)、そんなに凄惨な描き方ではなくて、直視できない・・・ようなこともなく、群舞的なダンスがあったり、あれこれ工夫があって面白かった~、と思ったらエピローグでガツンとやられてしまいました。
初日だしネタバレしないでこのショックをお伝えするのも難しいですが、メタフィクション的手法がすごく面白くて、そして早織さんと某ベテランさんのお芝居が迫真で、うっわー、と思いながら帰ってきました。
ご覧になった方と語り合いたいです!マジで。

玲くんは、(客席をいっぱい占めていた)ハロプロファンのオジサンたちに相当憎まれそう嫌われそう(笑)、心配になるくらいに、自己チュウで最悪にイヤーなDV彼氏役(だけどチャラくて甘いルックス)が板についてました。ミュージシャン(ロッカー)志望のダメ男っぷりが、容姿含めてすごーく似合ってるし、これまで観たことがないような濃ゆーいラブシーン(フジコを裏切って!)もあったりして、かなりソワソワ・ドキドキでした(しかもそーゆーシーンが全部、本日の下手席目の前だったりして)。

フジコはワタシと同い歳!?最初の1975年時の年齢が一緒で、えっ?と思ったら、その頃のTV中心アイドルがジュリーとか百恵ちゃんとか、その後20代前半の頃流行ってる金妻とか、20代終わりの頃のジュリアナとか。なので、その頃地方の小学生でそんなに凄絶なイジメがあるのかなー?とかは疑問だけど、18歳で東京に出てきたら、孤独と物欲に負けそうになって、お金がないとダメだ~と思い込む気持ちは分かります。
ちょっとだけ年下の彼氏玲くんが熱中しているのはファミコン!バグったらカセットをフーフーしてました(笑)。玲くん、リアルタイムでは知らないだろうけど、ヲタなので実物持ってそうな気も。

子供時代は周りに嫌われないようにおどおどと生きていて、そんな自分を脅かす存在を「殺して」しまうことで、なんとか前向きになれたことから、だんだんちょっとでも邪魔な人は手当たり次第に・・・、という人生になっていき、もしかしたらそんな性癖が娘に受け継がれているのかも?という不安を残しつつ、すごく意外なカタチで物語が終わりました。これはかなりヤラれました。

出演していた役者さんのファンとしては、えっ?、という心残りもありましたが、いろいろな意味で面白かったです。