AMT宗家ネクストジェネレーション in Seoul | 大ぼら一代番外地

AMT宗家ネクストジェネレーション in Seoul

午前5時起床。トイレへ赴かんとすれば、謎の少女トーテムポールと遭遇せり。



今回のフライトに於いて、無料受託手荷物の重量が15kgなれば、スーツケースにエフェクター類と共にギターを分解収納、これにて15.4kgなれば問題あらざりし。斯くしてギター組み立てるべし。



昨日購入せしLP5枚なり。



皆様起き抜けて来られれば、



今宵のライヴへ向け、物販商品製作なんぞに勤しまんとす。



行衛さんが迎えに来て下されば、今や日本にては禁断なる生肝を食わせて頂く段取りなり。ゲストハウス中庭にて待機中なるみつるちゃんとNANI君。ハンバーガーシャツ+星プリントタイツ+グルグルサングラスなる出立ちのみつるちゃん、どない見たかて変なオッサンなれば、成る程これこそ「田畑満 13の顔」のひとつ「変なオッサン たばやん」に他ならぬか。



地下鉄の自動券売機が、何とも反応、動作共に鈍臭く遅ければ、行衛さん曰く「中にお婆ちゃんが入ってるから仕方ないのよ」成る程ならば仕方なしと納得せり。



広蔵市場を訪れれば、このカオス感堪りませんな。



行衛さんの案内にて、広蔵市場「うまいもん通り」へ突入、



いざ御目当てなる生肝食らうべく、行衛さん曰く「ユッケ街道」入口の某ユッケ屋へ。



何と立派な生肝たるかな。兎に角デカく分厚ければ、ひと口にて頬張るや悦楽昇天、これは堪らぬ程に美味、行衛さんが生肝の食い過ぎにて痛風発症されし逸話も、至極当然かな。



「ユッケ」も大盛りにして、頂きに冠するは鶉玉子に非ず鶏卵なれば、その大盛り具合も想像に易からん。こちらも大いに美味とは云わずもがな。



而して私とNANI君の悲願たりし蛸の踊り食い、生きし儘刻まれし蛸、未だ動き回れば、食らうや口内に吸盤にて張り付く有様、然れど是亦堪らぬ程に美味、一発昇天せり。



未だ昼過ぎにして、遅き朝飯なれども、ここは勿論飲まずにはおれぬも当然、



本日も韓国の美酒美食、大いに満喫堪能せん。



生け簀にて蠢く蛸共之圖。



扠、河岸変えるべく、行衛さんに案内頂く次の標的とは何処たらん。



緑豆粉を揚げ焼きにせしチヂミこと「ピンデトッ」を摘みつつ、



マッコリを呷り、



而して「ピンデトッ」を摘みつつ、マッコリを呷れば、至福のひと時迎えし。



この「ピンデトッ」とは、粉モノのほぼ揚げ物にして、表面のサクサク感と中のじっとり感の食感コントラストが堪りませんな。



更には余りの美味さ所以に「麻薬巻」なる名を頂く巻寿司「マヤッキンパッ」登場、これが亦美味にして、普段酒と米は同時に嗜まぬ私なれど、然して問題無し、いざ食らえば日本の巻寿司とは異なる味わいなれど、これはこれにて大いに美味。思い返せば、結局韓国にて食らいし米とは、この「マヤッキンパッ」と、帰国便搭乗待ちの間に仁川空港にて食らいし「ピビンバ」のみ、即ち只管飲み倒せしか。



その「マヤッキンパッ」拵える屋台なり。行衛さん曰く「『マヤッキンパッ』発祥の店が、嘗て登録商標申請したのだけれど、矢張り『麻薬』と名の付く物は認められず、結果どこの店でも『マヤッキンパッ』の名前で出すようになった」との事。



こちらは「ピンデトッ」の屋台、手前に見えるが緑豆粉をベースにせしタネ、鉄板に薄く油が溜められ、揚げ焼きにして供される次第。



再び河岸変えるべく、広蔵市場を闊歩。



豚面の皮より韓国式ソーセージ「スンデ」まで扱われる豚肉屋台にさえ、傍らには「マヤッキンパッ」が並べられし。



何やら額装されし、概ね韓国史上の御歴々かと思しき肖像写真すら、屋台にて販売される次第。



白菜にて彩られしビルの上部、果たしてこれもキムチの国なればこそか。韓国のキムチとは、総じて塩分薄めにして発酵系酸味キツめなれば、激辛党にして極薄味嗜好の私好みなり。



3軒目は、所謂ホルモン屋にして、ホルモン焼やホルモン鍋を供される店なれど、行衛さんとこの店とは縁深くして曰く、今や韓国料理の食通たる行衛さんが「韓国に来て初めて入った店」にして、行衛さんが率いるバンド「コプチャンチョンゴル」のバンド名なる韓国式ホルモン鍋「コプチャンチョンゴル」食されし思い出深き店なりけり。然れどこの店の直ぐ近くに、行衛さん御用達なる鶏料理屋あれば、ついぞそちらにて鶏一羽丸共鍋にぶち込む料理「タッカンマリ」食らい満腹と相成れば、到底この店への梯子叶わぬ儘、既に20年経過されにけれど、前を通る度に女将さんへの挨拶欠かさねば、20年ぶりの来店なれども「ユキさんは御友達」と大歓迎下さる次第にして、いやはや日本ならば仮令挨拶こそ欠かさねども、20年間も来店せぬ客なんぞ不義理の極みと思われかねず、韓国人の大らかな心意気に心打たれし。



斯くして「コプチャンチョンゴル」運ばれれば、



行衛さんの思い出話伺いつつ、出来上がりを待つ我々、



いざ食らえば大いに美味とは云わずもがな、このスープの味わい感動的な美味さかな。



然ればマッコリ呷り白眼卍。



流石に3軒梯子すれば、韓国の美酒美食大いに堪能満喫満腹なり。女将さんに御見送り頂けば、御馳走様でした。



ここがその鶏料理屋にして、嘗て行衛さんに一楽さん共々御案内頂き、名物料理「タッカンマリ」食せし経緯あり



更に市場を闊歩すれば、この先には嘗て犬料理食せし犬料理屋あれど、撮影禁止と知れば写真あらざりし次第、悪しからず。私はこの犬料理が大層御気に入りにして、行衛さんに御願いし、過去2度の訪韓に際し、2度食せし経緯あり。一度目は先程のリンクにて、二度目の経緯はこちらより。



魚料理屋が並ぶエリアに突入、日本に於ける「干物食堂」的な佇まいにして、大いに興味深けれど、未だ典型的韓国料理に興味深きビギナーなれば、果たしていつ此処に辿り着き得るやら。



バイクの座席から荷台に掛けて、不可思議な装飾施されれば、果たしてこれは韓流イージーライダーかと思いきや、



何と大量の荷物を積む為の仕掛けなり。



韓国は隣国なれど、その歴史も殆ど存ぜねば、名所旧跡等の観光地すら存ぜぬアホぶりを今更乍ら自覚、果たして城郭若しくは宮殿の如きに臨めども、これが何たるか存ぜぬ次第、



而してその背後に伺い得る「Lotte Casttle」即ち「ロッテ城」こそ、韓国の城郭たるやなんぞとは、正に我々アホの極みか。



地下鉄ホームにて伺いし標識ラベル「列車相手にシュート練習禁止」成る程斯様なアストロ球団的特訓もあればこそ韓国サッカーは強き筈かな。



地下鉄構内にて発見せし「トトロ昼寝」之圖。



一旦投宿先たるゲストハウスへ帰還するや、冷房効き捲る部屋にて、満腹なればこそ即昼寝に惚けられるみつるちゃんなり。



而して今宵の会場たるFreebirdへ。



入口より、



洞窟の如き怪し気な通路を経て、



漸く店内へ到れば、



是亦洞窟内に築かれし秘密倶楽部の如きにして、いとをかし。



サウンドチェックを済ませ、SHOPZONE設営すれば、既に開場時刻と相成れど、SHOPZONEは社長みつるちゃんと新入りうっちーに任せ、東君とNANI君と私なる3名は、行衛さんの案内にて、界隈の焼肉屋へ繰り出せり。



韓国なればこその豪快な焼肉なれば、気分は大いに盛り上がりて、



この豚肉塊の豪快さに痺れ捲るや、



行衛さんが鋏にて切り分けて下されば、



「肉や!」歓喜の表情を以て貪られしNANI君、



この表情御覧じられたし。



付けダレは2種、更にサンチュやキムチ等、テーブルに乗り切らぬ程のトッピングも供されれば、各々勝手にサンチュに巻きて食らうべし。



豚肉塊第2弾へ、



是亦激烈に美味なり。



〆に行衛さんが所望されしは、豚皮なり。曰く「脂肪を削ぎ落とし皮だけ、だからコラーゲンのみ!」



薄め甘辛系の不思議な味わい、



きな粉を施し食らうと聞けば、成る程これは激烈に美味。而して焼肉用辛味タレを施せば、是亦アテとして激烈に美味なる味わい、然れど全く諄さあらざれば、なんぼでも行けてまうがな。



肉を食らい満足至極、斯くして会場へ帰還すれば、SHOPZONE切り盛りされるは、ミセス・ミツコ社長なり。



先鋒務めて下さりしギャルバン「Ego Function Errors」見逃せど、次峰務めて下さりし「Hellivision」熱演中、多彩な音楽性を伺わせるジャムロックと云えば、想像に易きか。



北米ツアー以来なるAMT宗家ネクストジェネレーションのライヴなれば(神戸Helluva Loungeに於ける公開録音は、飽く迄も「公開録音」なれば勘定に入れず)3ヶ月ぶりなれど、概ね4曲を以て2時間のセットを展開せり。
セットリストは以下の通り。
1. La Novia
2. Wizard
3. Pink Lady Lemonade ~ OM Riff ~ Disco Pink Lady Lemonade ~ Pink Lady Lemonade Coda
4. Nanique Another Dimension ~ Cometary Orbital Drive ~ Speed Guru
最後はギターにラストライド食らわせ処刑粉砕、その模様を捉えし動画はこちら
爆音にてほたえ捲れば、大いに盛況にて幕。斯くしてAMT史上初たりし韓国公演も無事終了せり。
ライヴ写真ネット上にて拾遺叶えば、此処に無断借用転載させて頂く次第、悪しからず。



















































撤収完了すれば、御楽しみなる打ち上げへ繰り出せり。会場は、行衛さんの御案内にて豚足屋なり。然れば御覧じられたし、何と豚足山盛りなるかな。



日本の豚足料理と、沖縄や台湾の豚足料理とも異なり、正にその中庸を行くかの如き味わいにして、そもそも豚足料理を不得手とする私なれど、これは諄さもほぼ皆無にして豚の旨味堪能し得る逸品、驚愕の美味さなり。



Seoulの街を散策し気付きしは、韓国の若き女性達の間にて流行中と思しき朱色系口紅にして、化粧落とされミセス・ミツコ☆タバタより五十路男へ戻られしみつるちゃんなれど、些か口紅残れば、正に韓国女性の如きにして、然れば俄かにホモっぽくも見え来る次第。前回の初訪韓にて、韓国ホモ男性に迫られ追い掛けられし東君のトラウマ再燃促せり。



豚足をじっと凝視されるみつるちゃん、果たして何を想うや。肉食獣ぶり発揮されれど、そもそも大のステーキやらハンバーガー好きにしてカレー&ラーメン好きなれば、均かこの美食天国韓国にて、既にそれらが恋しくなられ箸も止まりしか。北米ツアー出発時なんぞ「日本食なんて全然未練ないし、それよりハンバーガー食べたくてうずうずしてる!」なんぞと到底日本人としては、況して五十路男性としては信じ難き発言されしみつるちゃんなれば、逆に只管韓国料理に明け暮れしこの2日間を以て、よもやホームシックを患われしや。



更に続く豚焼肉、



付けダレのひとつに「牡蠣の塩辛」用意されれば、これと豚肉との遭遇は正に奇跡にして絶品至極、一発即昇天級の美味さなるかな。



乾杯好きなる韓国人なりければ、幾度も乾杯繰り返す次第、



楽しきかな、正に極楽天国なり。



あの大盛り豚足も食い尽くされれば、



此処まで随分萎縮されしか、北米ツアーにてはあれ程開眼発揮されしキャラクターが、全く以て封印されしが如く、大人しき様を装いしうっちーなれど、無事ライヴも終えれば、漸くグローバルな社交家としての側面発動、オルガナイザーRhylonと歓談されるうっちー之圖。



愛しのNANI君に甘えるみつるちゃん之圖。



斯くしてSeoulの第2夜は更け行きし。