関西弁を喋る龍『深海龍』 | ◎時空の螺旋◎ spatio-temporal-*HELIX*

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この世界の美しさ
自然の摂理の巧妙さ
命の営みの不思議さ

センス・オブ・ワンダーをアートで表現します。

自分への確認のためにも
もくじを書いておきます。
 
関西弁を喋る龍
1『お天気龍』
2『紫の光』
3『深海龍』←今ここ
4『龍のダンス』
5『龍の子供』
6『存在たち』
7『再会』
 
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(前回からのつづき)
 
ついて来いと言われた瞬間にはもう
私は海の中にいた。
 
勝手にどんどん潜っていくのが分かる。
かなり深い。
底のほう、深海の海底に気配がした。
 
龍だ!
 
 
ものすごく大きい。
空にいたやつの3倍以上ありそう。
この龍は雌だ、と直感で分かった。
 
ぐったり海底に横たわっている。
 
・・・体調悪い?疲れてる?
 
大きすぎて顔がどこにあるか分からなかったけど
深海の龍に元気がないのは分かった。
私は心配になってそっと胴体に触れた。
 
・・・大丈夫?
 
その瞬間、ぶわっと意識が流れ込んできた。
 
とてつもない、愛情?慈愛?
いたわり、慈しみ、母性。
龍は海に住むすべての生物を愛し
慈しみ、育てていた。
繰り返される生と死のサイクルや
生命の進化、それ自体もを高見から
見守りはぐくんでいるような・・・
すごく長い時の流れをこの龍は
過ごしてきたんだろな、と思った。
 
龍の様子が心配で触れたのに、
逆にものすごい癒しがエネルギーとなって
体に流れ込んでくるようだった。
 
空の龍がそっと海の龍に寄り添った。
それが合図だったように、
2匹は同時にふわっと舞い上がり、
ゆっくり泳ぎ出した。
 
つづく
 
 
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私は龍を使うとか乗るとか呼び出すとか
そういう感覚はないですし
今後も龍を使って何かする気もないですが、
もし誰かに龍を会わせられるなら
この深海龍を会わせたいな、と思います。
 
この龍は母性を何百万倍かして
さらに凝縮したような感じです。
幼少期に親との関係で
傷ついた経験をもつ方は
ものすごく癒されるだろうな、
と思いました。
 
龍は姿を自在に変えるぐらいだから
大きさも自在なんでしょうけど
この龍はほんと大きくて
顔を見たことがなかったんです。
昨日までは。
 
意識はなんとなく伝わってくるけど、
会話はできなかったんです。
たぶん、私が翻訳できなかったんでしょう。
昨日までは。
 
前回「お楽しみに」とまで書いたわりに
深海龍の絵、ウロコだけやん!
と気づいた私は、そういや顔見たことないな~
どんなんやろな~と思ったわけです。
こういう、ふと思った考えを
私が忘れたころに、お返事するように
龍はやってくるのです。
 
深海龍の顔、見れました。
私には衝撃的でした。
記憶が鮮明なうちにすごい勢いで
描き上げました。
次回に載せようと思っています。