壁 | Powered by Dream!

人生にはたくさんの壁があると思う。

壁を叩き壊して進む者もいれば、色々な手段を駆使して乗り越える者もいるだろう。もちろん?逃げ出す者もいれば、方向転換する者もいる。

どんな方法でクリアしたとしても、また壁は必ずやってくる。それが人生だ。


今日は壁にぶつかって、自分なりに闘っている若者がやって来た。

と言うより「来い」と言ってむりやり来させた。

彼とは結構長く付き合っていて、まだ彼がホントの?小僧だった頃から一緒に走っていた。

彼はプロなのでプライドもあると思うが、「藁にもすがる」思いで来てくれたと思う。

とりあえず一般的に股下を計ってサドル高の確認から始まり、ローラーでペダリングを見せてもらったりした。

僕が他人のペダリングを見るときはマジで集中している。その人がプロだろうとアマチュアだろうとそれは変わらない。

微妙な筋肉の動き(ブレ)やホンの少しのクセも見逃さないようにしているからだ。

今まで何百人もの人のペダリングを見てきているので自分なりのペダリング理論もあるが、その人の体型や筋肉量、関節の動き方・柔軟性等などでアドバイスは違ってくるものだ。

彼のペダリングは故障前とちょっと違っていて、下肢の動きが若干大きくなっているようだった。

痛みが走る箇所を確認してサドル高や後退幅は一切いじらずに、クリートの位置だけを変えさせてもらった。

そしてもう一度ペダリングチェック。

消えた。いや、減ったが正しい。無駄に見えた下肢の動きがかなり減っていた。

その後は実際に公道で走ってもらったが、少しだけ(かなり?)良い印象だと言ってくれた。


今ブログを書いている途中に彼から電話があった。

「嘘みたいなんですが、全然痛くありません!」

かなりクリートの位置をずらしたのでペダリング自体には違和感を感じるらしいが、今までの痛みは全くないと言ってくれた。

これで完全に治ったワケでは無いが、良かった...本当に良かった。

そして彼には「今まで炎症が起きていたのだからスグには無理をしないで」と言うコトと「ポジションはしばらくいじらないで様子を見てくれ」と伝えて電話を切った。




コラ!たまには他人のアドバイスを素直に聞けっつーの。

他人のアドバイスで乗り越えられる壁もあると思うし、それも一つの有効な手段だと思いますよ。

ねー「増○君」いや「鳥人間」(僕は彼のコトを昔からこう呼んでいる)。