原油相場は反落です。$50/bbl大台前半のレンジを上抜ける見込みが薄く、往来の動きとなりました。

1月18日の NYMEX WTI 原油先物の終値は前日比$1.40安の$51.08/bblで、引け後の時間外取引は$51/bbl台前半です。

 

OPEC の1月月報によると、2016年の世界の石油需要推定は日量9,444万バレルで前回の予測より同3万バレルの上方修正、2017年の需要予想は日量9,560万バレルで前回から同3万バレルの上方修正です。

 

一方、OPEC 原油を除く2016年の世界の石油供給推定は日量5,714万バレルで前回より同94万バレルの上方修正、2017年の供給予測は日量5,276万バレルで前回より同76万バレルの上方修正です。

 

供給の大幅な変化はインドネシアの OPEC 離脱により日量74万バレル程度が非 OPEC に移行したためで、それを考慮すると2016年の推定は前月の予測から日量20万バレル程度の上方修正で、2017年の見通しは横ばいと考えられます。

 

二次ソースによる12月の OPEC 加盟13か国の産油量 (インドネシア除外) は、日量3,309万バレルで前月比同22万バレル減少です。7か月振りの前月比マイナスとなりました。

 

12月の OPEC 推定産油量と1月から実施の減産目標との乖離は日量113万バレルです。

 

OPEC 推定による昨年第4四半期と今年第1四半期の OPEC 原油必要量は日量3,100万バレル前後なので、12月の産油量では同200万バレル程度の供給過剰となります。

 

引け後に米国石油協会 (API) が発表した週間統計によると、先週末の全米の原油在庫は90万バレル減から10万バレル増の予想に対し前週比504万バレル減少でした。

 

一方、製品在庫はガソリンが975万バレル、中間留分も117万バレル減っています。

原油在庫が予想外に減りましたが、その結果生産した製品の在庫が大きく増えているため原油相場への影響は限定的となっています。

 

2017/1/18
NYMEX WTI Feb: $51.08/bbl ( -1.40 )
20日移動平均: $52.22 ( -0.12 )
ボリンジャーバンド
 +2σ: $54.04/ -2σ: $50.41
 幅: $3.64 ( +0.24 ) / 100日平均: $7.46
ボラティリティ
 25.70 ( +0.92 ) / 100日平均: 36.13

 

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