子宮頸がん闘病記⑧ | そよのブログ

そよのブログ

ブログの説明を入力します。

だいぶ間があいてしまいましたが、最後にこの病気と検査について書きます。

今回の話がいちばん大事よ!!!ちょっと難しい話もあるけどよく読んでね!!!



まずは子宮体がんと子宮頸がんの違いについて。

ちゃんと説明できる方いますか??私もまったく無知でしたよ。

子宮体がんのほうはあんまり詳しくないんだけど、ご了承を。


先に詳しくない子宮体がんのことを少し。

子宮そのものの広いほうにできるがんのことです。

多くは内膜にでき、生理のときに内膜は剥がれ落ちるので、

閉経前に子宮体がんを発症することはほとんどありません。

ただし、生理が不規則な人は注意。


また、子宮体がんは出血や腹痛などの初期症状があります。

なのでそのサインを見逃さず、検診・治療を受けることが大切です。


検診は子宮内部の内膜を採取するもので、子宮の中に器具が触れるので痛みがあり、

数日間出血が続くそうです。

こちらは誰でも受けるべき検査ではなく、閉経後に不正出血のある人など、

リスクの高い人が受ける検査だそうです。

それ以外の人はとりあえず大丈夫。


治療は基本的に子宮全摘となりますが、強く妊娠を希望する場合などは、

子宮内膜をすべて剥がした上でホルモン療法を行うなど、特殊な方法もあるそうです。




次に本題の子宮頸がんについて。

子宮頸がんとは、子宮頸部=子宮の入り口にできるがんのことです。

ウイルスによってできるがんであり、1度でも性交経験のある人は発症の可能性があります。


この闘病記のいちばん最初にも書いたことですが、


子宮頸がんはよっぽど進行してない限り、

自覚症状もなければ内診では発見できません!!

子宮頸がん検診というのは、細胞を採取して顕微鏡で判定する検査です!!


なので、もし何か他の理由で婦人科にかかったことのある方、

「ちゃんと内診してもらったから大丈夫~」

なんてのんきなこと言ってちゃだめですよ!!!ちゃんと検診を!!!


一般に「子宮がん検診」と言われているものは「子宮頸がん検診」のことです。

30歳以降、5年に1度国から検診の無料クーポンが発行されますが、


5年に1度検診を受ければいいってものではありません!!!

私は妊娠時に受けて2年半で異常なしから上皮内がんまで進行しました。


少なくとも2年に1回は必ず受けましょう。

(もちろんクラス3以上の人はもっと頻繁に。詳細は後述)

ちなみに検診費用は、自治体や加入している健康保険組合の補助が出れば1000~2000円くらい、

全額自費だと8000円~1万円くらいだそうです。


子宮頸がん検診は、子宮頸部を少し綿棒やヘラでこすり、落ちている細胞を採取するものです。

ほとんど痛みはありません。

1~2週間で結果がわかり、結果はクラスⅠ~Ⅴという表記で表されます。


Ⅰ:正常である

Ⅱ:異常細胞を認めるが良性である

Ⅲa:軽度異型性を想定する

Ⅲb :高度異型性を想定する

Ⅳ:上皮内がんを想定する

Ⅴ:浸潤がんを想定する


クラス3a以上は再検査となり、頻繁な経過観察もしくは手術などの治療が必要となります。

3aくらいならしばらくすると2に後退したりすることもありますが、

数年間戻らないようなら3aでも子宮頸部を円錐型に切除する手術をすることが多いようです。


ちなみに、記憶にないという人も多くいるみたいですが、妊娠時には検査してるはずです。

最近ではこの妊娠時の検査で発見されることが増えているそうです。

子宮頸がんは進行が遅いので、3bくらいまでなら妊娠を継続して出産後手術をすることが多いそうですが

安定期に入ってから手術をすることもあります。


余談ですが、ちょうど昨日、阪大で妊娠中に子宮頸がんの手術を受け、

その後無事に出産したというニュースがありましたが、この方は進行がんのステージ2(aかbかは不明)で

通常なら全摘となる症例だったので、円錐切除手術とは別物です。

こんな高度な手術ができ、無事出産されたことはとても喜ばしいことですが、

その前に発見されるのがいちばんですからね。

ほんと、検診受けましょう。


病院で聞いたことですが、若い人はそれでも妊娠時に発見されたり、

将来への意識の高さから進んで検診を受ける人も増えてきているので、

まだ早い段階で発見されることが多いそうですが、

子育てもひと段落した閉経後の女性は検診や婦人科受診から足が遠のき、

ほんとうに命も失う末期になって発見されることが多いそうです。


もしも「もう子どもはつくらないし・・・」と思って子宮の病気にちょっと鈍感になってる方がいたら、

それは大間違いですよ!!!

いざとなれば全摘すればいいって問題ではなく(あたりまえですが)、

進行がんになると転移の可能性も出てきて命に関わるし、

円錐切除か全摘かは、手術の大変さもまったく違います。


円錐切除は実質15分くらいのかんたんな手術で、日帰りや1泊でやっている病院もあるくらいです。

術後1ヶ月間はあまり動かないように、とは言われますが、痛みもないし、体力も奪われないし、

私なんて手術をしたという自覚に欠けるくらい、元気に生活してました。

(でもそれゆえ、動きすぎて大出血したって人もけっこういるので注意)


一方、全摘は摘出範囲にもよりますが、手術時間も入院期間も術後の管が入っている期間も長く、

排尿障害などの後遺症の可能性が高かったりと、本人にとって負担も大きいです。

もちろん、経済的な負担も大きいです。


どんな病気でもそうかもしれませんが、早期発見!早期治療!これ大切です。



最後に、今話題の子宮頸がんワクチンについて。

報道や広告ではちょっと間違った伝わり方をしてるのかなーと思います。

このワクチンを接種したら、絶対子宮頸がんにならないって思ってる方いませんか?

はい!私もそうでした!でも違うんだな。これが。

このワクチンは、


子宮頸がんの原因の6割を占める2種類のウイルス(16型・18型)についてのみ有効で、それ以外のウイルス感染に予防効果はありません。

なので、いずれにせよ検診が必要なのです。


もちろん、これで原因の6割が取り除かれるわけですから、すばらしいワクチンだと思います。

公費での接種が広がるよう、切に願います。



だいぶ長文になってしまいましたが、私の言いたかったことは伝わったでしょうか??

1度も検診を受けたことがない方、5年以上検診を受けてない方、

もうね、論外ですよ!!まじで!!!

少なくとも今年度中には検査受けてくださいね。

そして隔年、できれば毎年の検診を。

繰り返しますが、


私は2年半で上皮内がんまで進行しました。


常勤のお仕事されてる方も多いと思いますが、今は土曜日もやってる婦人科はたくさんあります。

てか、1年か2年に1度の半休くらい、なんとかなるでしょ!?


また、特に独身女子にとって婦人科は敷居が高いと思われるかもしれませんが、

お医者さんだっていっっっくらでも見慣れてるから大丈夫!!!!

歯科検診で口を開けるのと同じだって!!!

ネット社会の今、女医さんを探す手段もたくさんあるし。

検診に行けない理由を、どうか自分で作らないでくださいね。


今回子宮頸がんを患って、友人・知人にカミングアウトしたところ、

たくさんの人から「実は私の知り合いも・・・」って話を聞きました。

10人じゃきかないくらいの数です。びっくりです。

検診の受診率25%以下のこの国でこの数です。

どれだけ身近な病気か、少しは伝わったでしょうか。


さ、恐れをなしたみなさん、今すぐ検診の予約を!!!!!