オーストリアvsスペイン 国際親善試合 ハイライト | WORLDSOCCER語ります。

オーストリアvsスペイン 国際親善試合 ハイライト



セスク「スペイン代表ではこれまでのキャリアの中で一番苦労している」

現在、アーセナルの主軸として活躍しているセスク・ファブレガスだが、スペイン代表ではいまだにチームの絶対的レギュラーの座を手にしていない。スペインのラジオ局オンダ・セロのインタビューに応じたセスクは、同代表で定位置を確保することについて、「これまでのキャリアの中で一番苦労している」と認めた。

「誰でも何らかの目標を持っているものだが、スペイン代表でレギュラーの座をつかむことは、僕が定めた目標の中でも達成するのがとりわけ難しい。まだ持っている力をフルに発揮できていないし、改善しなくてはならない点もたくさんある。これからは、与えられたチャンスを確実に生かせるよう、さらに努力していくつもりだ。何と言っても、僕の一番の目標は、スタメンの1人として2010年ワールドカップ(W杯)・南アフリカ大会に出場することだからね」

 セスクはまた、目標を達成するためには忍耐も必要であることを強調した。
「我慢することも時には必要だ。もちろん、今の代表にはとても満足している。チームの雰囲気は抜群にいいし、仲間とはいつも楽しい時を過ごしている。誰だってスタメンに選ばれたいに決まっているが、じっと待たなければならないときもあるんだ」

 さらにセスクは、現在の代表チームを「おそらくスペイン代表史上最強だろう」と評価し、その中でレギュラーを確保することが容易でないことを強調した。
「ビセンテ・デルボスケ監督の決定は絶対であり、それに対して不平を言うつもりはみじんもない。もし僕が試合に出場できないのであれば、それは僕が監督の目指すサッカーを実践できていないか、もしくは僕の力が足りないにすぎない」

 18日に予定されているオーストリアとの親善試合は、ユーロ2008(欧州選手権)で決勝の会場となったスタジアムで行われる。セスクは、あらためてスペインが初優勝を飾った日の喜びを振り返った。
「きっとスタジアムに到着したら、みんなの胸にさまざまな記憶がよみがえってくることだろう。あれは本当に素晴らしい経験だった。僕ら選手は、ファンと一緒に優勝の喜びを分かち合ったんだ。あの日を忘れることなんて一生できないよ」

 最後に、自身が育ったバルセロナへの移籍の可能性について尋ねられたセスクだが、まずは現在所属するアーセナルでタイトルを獲得することが、最優先であるとの考えを口にした。
「僕が将来バルセロナへ移籍するかどうかは、やがて時間が教えてくれるだろう。いずれにしても、僕はアーセナルでの生活にとても満足しているし、何としてもここでタイトルを手にしたいんだ。移籍について考えるのはそれからだ。今シーズンは、サッカーにうまく集中できているし、体の調子もプレーの質も悪くない」

(C)MARCA.COM