今年もたくさんの夢を見せてくれたゲーム業界。

数々の名作が発売されましたが、そのなかでも小生が自腹を切って買ったタイトルのうち

特に素晴らしかったと思えるタイトルをハード別に勝手に表彰したいと思います。



▼「Game of the Year 2008」 DS編


◆DS:「ナイツ・イン・ザ・ナイトメア」
◆DS:「ナイツ・イン・ザ・ナイトメア」


DSのみが持つ2画面・タッチペン操作という特性を最大限活かしたゲームデザインに加え、

マウスポイントにしか見えないプレイヤーキャラを「霊」にするなど設定に無理を持たせないアイデアで

供給過多に思えるDSゲーム界でも「アイデア次第で斬新な作品は作れる」ことを証明した作品。

アクションタイプのSLGながらユニット自体には当たり判定がなく、基本移動もできないなど

独自のゲームシステムは確実に人を選びますが、自信を持って名作と呼べるタイトルです。


売上自体は全く振るわず、amazonなど沢山のゲーム店でワゴン行きとなっている今作ですが

「ポケモン」「リズム天国ゴールド」など数々のヒット作に恵まれた今年のDSタイトルの中でも

今作ほどDSでしか成し得ないゲーム性を持つ作品はなかったと思います。


ゲーム自体の出来も非常にいいですし、

特にゲーム好きには一度プレイしていただきたいですね。



▼「Game of the Year 2008」 PSP編


◆PSP:「モンスターハンター ポータブル 2nd G」(リンク先はベスト版)
◆PSP:「モンスターハンター ポータブル 2nd G」(リンク先はベスト版)


小生が「モンハン」シリーズに触れたきっかけはとある仕事の都合だったのですが、

気がついたら仕事が終わっても寝る間を惜しんでプレイしている自分がいました。

ハマりすぎて凶器になりそうなほど分厚い攻略本も発売日に買いに行きましたし、

一番プレイしていたときは特集が組まれているゲーム誌があればほとんど購入していましたね。


ただ、プレイし始めると目当ての素材が出るまでは自分の力でやめられなくなってしまい

このままでは日常生活に支障をきたしそうだったので、ある時を境にきっぱりプレイをやめました。

次長課長の井上さんやアメリカザリガニの平井夫妻など芸能人をはじめとして

600時間や1000時間プレイする方が多いのも納得できるほど中毒性の高いタイトルです。


小生は来年発売予定の「Ⅲ」が出たら、また私生活がやばいことになりそうで怖いですね・・・



▼「Game of the Year 2008」 Wii編


◆Wii:「マリオカートWii」
◆Wii:「マリオカートWii」


「マリオカート」の魅力といえば、まっさきに思いつくのが人同士の対戦の楽しさ。

順位によって出現するアイテムに差をつけるなど、誰でも快適に対戦が楽しめることを第一に考えた

ゲームシステムは、他の対戦メインとなるタイトルが手本にすべき完成度だと思います。

特に快適にプレイできた試しのない「ウイイレ2009」あたりには本気で見習ってほしいですね。


また「マリオカート」シリーズはかれこれ16年ほど続いていますが、

長く続いていることでプレイしたことがあるゲームファンが多いことも大きな特徴です。

「マリオカート」一本持っていると、誰かが遊びにきたときなどに重宝するんですよ・・・


宮本茂氏は以前「マリオカートは基本的にコミュニケーションゲームで、レースでなくてもいい」

と話したことがありますが、この発言はまさに「マリオカート」の本質を得ていると思います。

「ゲームとは人と人とがコミュニケーションを楽しむためのツールである」という

ゲームが目指す、ひとつの究極形を体現しているのが今作でしょう。

特に年末など人が集まる時期、一家に一本置いていただきたいタイトルです。




▼「Game of the year 2008」 PS3編


◆PS3:「メタルギア ソリッド 4 ガンズ・オブ・ザ・パトリオット」
◆PS3:「メタルギア ソリッド 4 ガンズ・オブ・ザ・パトリオット」



日本のみならず、世界的に評価が高い「メタルギアソリッド」シリーズ。

シリーズを通じて追いかけてきた「ソリッド・スネーク」をはじめとする登場人物の生き様とともに

すべての物語が集結する「ガンズ・オブ・ザ・パトリオット」をPS3ベストゲームとしました。


今作ではゲームというメディアを利用しながら、映画的手法で作り手の「主張」を表現しているとともに

ギミック満載のボス戦をはじめとした「ゲーム」だけでできる数々の遊び心とを作品に昇華しており、

「主張」と「ゲーム作品」とが見事なバランスで調和している、世界的にも数少ないタイトルです。


日本では残念ながらワゴンセールの常連となってしまっているようですが、

今作をプレイしないのは現代を生きるゲーマーとしては大損していると断言できます。

ぜひシリーズ通じてプレイし、登場人物が命を賭けて伝えたかったことは何か、

そして小島監督が世界にに伝えたかったことはなにか、見ていただきたいですね。



▼「Game of the year 2008」 Xbox360編


◆Xbox360:「Fallout 3」(Z指定)
◆Xbox360:「Fallout 3」(Z指定)


海外のゲームサイトなどで年間大賞を多数受賞している「fallout 3」。

核戦争後の世界でなんでもできる自由度の高さばかりがクローズアップされていますが、

一人称シューティングとしても、コマンド式アクションRPGとしても楽しむことができる戦闘など

プレイヤーにあわせてスタイルを選択できる用にデザインされている今作独自のゲームシステムは

驚異的な懐の広さと快適さを与え、そして信じられないほどリアルな世界観を生み出しました。

正直、日本製RPGでここまで考えられたシステムを持つ作品を小生は知りません。


「fallout 3」のメインストーリーは生き別れた父親を探すことですが、

今作の本当の目的は「誰も自分のことを知らない世界で生き延びること」。

何不自由なく育った主人公(自分)がある日突然見知らぬ世界に放り出されたとき、

プレイヤーも人間は理想だけでは生きられないことを否が応でも知ることになります。

生きるためならなんでもする人間として生きるか、それでも誇りとともに生きるか。

プレイヤーは人生を擬似体験することで、現実でも活かせる何かを見つけられるかもしれません。


ゲームとしてプレイするだけでも十分楽しいのに、

シナリオを読むものから「体験する」ものに変えた「fallout 3」。

今作が生み出した、ゲームというジャンルだけが持てる新たな可能性は

今後日本ゲーム界も追随せざるを得なくなってくるでしょう。

小生が選ぶ「2008 Game of the Year」、大賞をあげるなら「fallout 3」で決まりです!



[総括]

非常に高い完成度を持つタイトルの多かった2008年。

そのなかでも「ナイツ・イン・ザ・ナイトメア」のように独自のアイデアで勝負する作品と

「fallout 3」のような世界の最先端を進む作品とが同時に並ぶ選考となりました。

日本ゲーム界では携帯機と次世代機の間でいまいち住み分けができていないように感じますが、

「そのハードでしかできない」タイトルをいくつ生み出せるかが今後カギとなってくるでしょう。


来年は「ドラクエ」「モンハン」最新作など世間的に注目されるタイトルも数多く発売になります。

これらのタイトルをはじめ、新作ゲームがどんな夢を見せてくれるのか、注目ですね!


今年の更新は当記事が最後となります。

8月に開設してから4ヵ月間、いまだ右も左も分からないままですが、

読者になっていただいた皆様、コメントやプレゼントをくださった皆様、

そしていつもご覧頂いている皆様、本当にありがとうございました!

来年も皆様にとって少しでも楽しんでいただけるブログであるよう、精進してまいります。

今後ともよろしくお願いいたします!


それでは皆様、よいお年を!