臓器移植法・・・参議院 | そうちゃん日記 

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聡太郎は生後10ヶ月で拡張型心筋症と突然診断されました。
海外での心臓移植手術を目指した日々。しかし、移植手術を受ける事は出来ませんでした。
経験しなければ伝えられないことがあることを感じ、聡太郎の残した何かを伝えられたらと思います。

臓器移植法。


参議院の参考人質疑での一場面。

A案が通らないとして、A’とE案が出た場合、廃案になるのとA’かE案だったらどれを選びますか?

というような内容の質問がされていて、とっても驚きました。


前回、党議拘束がない中で、自民党議員の多くがA案を支持して衆議院を通過しました。

ところが、噂なのか真実かは分かりませんが、参議院では自民党議員の方を中心にA’案を提出するという動きが出てきている状況だそうです。党議拘束がないので、自然のことなのかは分かりませんが・・・。

A’案が出た場合、参議院での採決はA案・A’案・E案となります。

その場合、過半数を割ってしまい可決されない可能性も高くなりますよね・・・。

命の問題なので、何でもいいから可決されればいいという法案ではありません。

しかし、現行法のままでは、移植を必要とする子どもは、日本国内で生きる希望すら与えて頂けないままです。

法案の行く末が本当に心配です。

産経ニュースhttp://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/m20090630040.html?C=S

新たに日程としては、参議院自民党からは10日に中間報告をしてA’案を提出するとのニュースも。

産経ニュースhttp://news.goo.ne.jp/article/mainichi/life/20090701ddm002010104000c.html?C=S

前回(12年前)の臓器移植法制定時、衆議院通過後に参議院で骨抜きとされたと言われている臓器移植法。

今回はどのような結果になるのでしょうか。

その結果は、国民の世論調査の結果とのバランスはとれるのでしょうか。


今までの12年間、臓器移植法が制定されてから、本当に3年ごとに見直しがされてきたのなら、ある意味、どの案にでも望みを懸けられます。しかし、12年間何も変わらなかった・・・。

これから法改正がされて、真剣に検討して見直していただけるのかと考えた時に、信じたくても正直信じられない気持ちがあるのだと思います。だから、臓器移植法を真剣に考えている方は、どの法案支持者であっても必死だと思います。

しかし、同時にそうでない議員さんもいらっしゃいますよね。そういう方が、現状を混乱させて、まとまる法案もまとまらない方向に・・・なんていうことになりませんように。


麻生内閣。

解散がいつになるのかと騒がれる毎日。

今国会で重要法案の一つとされる臓器移植法ですが、党議拘束がないとされながらも、様々な思惑とかあるのでしょうか・・・。



現行法(A’案も?)では、移植の時にだけ死とされて、しかも家族が決断する死で、それ以外では脳死は死ではない。

A案では、臓器移植の時にしか脳死という扱いは出来ないけれど、「脳死は死」とされる。しかし、法的脳死判定は拒否できる。


この違い、微妙ですよね。

現在、現行法第6条2項で問題視されている部分になります。


私は法律家ではないので、不適切な説明であったら申し訳ありません。


今回、改正案で第6条2項を移植に関わらず脳死を人の死とする理由は、脳死下移植の理念として掲げるべき問題とされているようでした。

その理念は、一般的に脳死が人の死でないのなら臓器提供はしてはならない。というもののようです。


A案で「脳死が人の死」となった場合、臓器移植法という法律の枠組みで脳死が指定されるので、実際には移植以外の場面(多分、尊厳死とかの場面だと思うのですが・・・)で法的脳死判定は実施されないそうです。また、提供意思の場面で脳死が人の死とされていても、遺族には拒否する権利が与えられているので、尊厳と延命的治療などの権利は与えられ、守られます。

ただ、一部の方が心配に思われているのは、脳死が一律に「人の死」となった場合、脳死判定を拒否した後に死体と言われないのか、家族の望む治療は尽くされるのか。という問題と、子どもの本人意思なのだと思います。


参考人質疑を傍聴し、質疑を聴く中で、過去の事例も含めて、そのようなことにはならないと専門家は答えていたように私は受け止めました。



今は、気持ちにいろいろあって、このような感じでしか書けませんでした。

また、改めて書いていきたいと思います。