ヒューイ・ピアノ・スミス伝~陶守さん入魂の翻訳書、 | 吉岡正晴のソウル・サーチン

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〇ヒューイ・ピアノ・スミス伝~陶守さん入魂の翻訳書、

 

(本作・本文は約2000字。「黙読」ゆっくり1分500字、「速読」1分1000字で読むと、およそ4分から2分。いわゆる「音読」(アナウンサー1分300字)だと7分くらいの至福のひと時です。ただしリンク記事を読んだり、音源などを聴きますと、もう少しさらに長いお時間楽しめます。お楽しみください)

 

 

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〇ヒューイ・ピアノ・スミス伝~陶守さん入魂の翻訳書、

 

【Huey “Piano” Smith Biography by John Wirt】

 

翻訳書。

 

ニュー・オーリンズを本拠に活躍してきたソングライター、ピアニスト、ヒューイ・ピアノ・スミスの伝記『Huey Piano Smith And The Rocking Phewmonia Blues』がアメリカで発売されたのが、2014年。それを日本で見ていたニュー・オーリンズ音楽の熱心なファンでもある陶守正寛がなんとか日本語版を出したいと東奔西走。約8年をかけて、2022年18日、ディスク・ユニオンの出版部、でゅーブックスから発売された。

 

アマゾン→https://amzn.to/3UPC5DN 

 

左=積読だった原書、右=これから読みま書。

 

僕はジョニー・リヴァースの「ロッキン・ニューモニア~」(1972年)で知った。といっても、そのときに知ったのはせいぜいソングライターとしてくらいだったと思う。あるいは、オリジナルがヒューイ・スミスでそのカヴァーがジョニー・リヴァースだという程度の情報だ。その後、時折ニュー・オーリンズ関連のレコードが出ていたようだが、くわしく追いかけることはなかった。

 

英語版が出て、これはおもしろそうと入手したが、例の「積読病」のせいで、まったく読破にはいたっていなかったところ、ブラック・ミュージック系のライターでもある陶守さんが翻訳することになった。それがやっとの思いで発売された。

 

陶守さんはまず著者に連絡を取ったという。このあたりが大変行動的なのだが、翻訳書の翻訳者と原著者がやりとりが直接できるのは理想的だ。僕も過去てがけた数少ない翻訳書ではデイヴィッド・リッツ氏と個人的に親交があったので、わからないことはすぐになんでも訊けたので助かった。

 

今回も直接のやりとりや、日本版だけの写真も存分に掲載されているというので、ひじょうに喜ばしいところだ。

 

まずは、日本語で読めて嬉しい。約40万字、曲名人名・索引付き。なんと472頁もある。

 

まだほとんど読めていないが、とりあえず、出版されたというニュースとしてここで報告しておきたい。

 

~~アマゾンの紹介~~

 

不世出の鍵盤弾き、ヒューイ・“ピアノ”・スミスの真実が待望の邦訳刊

 

〈内容紹介〉

 

■代表曲〈ロッキング・ニューモニア・アンド・ザ・ブギ・ウギ・フルー〉をはじめ、金麦〈ザ・ラガー〉CM曲の〈ドンチュー・ジャスト・ノウ・イット〉、〈ハイ・ブラッド・プレッシャー〉、〈シー・クルーズ〉などの名曲誕生秘話

 

■ボビー・マーシャン、カーリー・ムーア、ジェリ・ホールら「ヒューイ・スミス・アンド・ザ・クラウンズ」の面々と過ごした愉快な日々

 

■レイ・チャールズ、リトル・リチャード、ファッツ・ドミノ、ドリフターズ、ギター・スリム、ドクター・ジョンほかリズム・アンド・ブルースの偉人たちのエピソードも満載

 

■泥沼の法廷闘争からみえてくる、搾取される黒人ミュージシャンの現実 ほか

 

日本版のみの貴重写真も収録

 

〈目次〉

 

序章 ニューオーリンズ~ヒューイの生まれ育った街~

第1章 ロバートソン・ストリート・ブギ

第2章 ニュー・アライヴァルズ~新人たちの到来~

第3章 もうひとりギター・スリムがいるぞ!

第4章 ヒューイ、エイス・レコード入り

第5章 ロッキング・ニューモニア

第6章 ツアーと激動の日々

第7章 ドンチュー・ジャスト・ノウ・イット

第8章 クラウンズ、その熱きステージ

第9章 シー・クルーズ

第10章 金は奇妙なもの

第11章 ポパイ・ダンス・フィーバー

第12章 クリスマス・ブルース

第13章 ピターパット・レコードの立ち上げ

第14章 エホバの証人

第15章 ロッキング・ニューモニア パート2

第16章 シーセイント・スタジオでの災難

第17章 赤い杖~新天地へ~

第18章 あなたにはロイヤルティの権利があり、回収することができます

第19章 契約解除

第20章 アーティスト権対アーティスト

第21章 新たな訴訟~裁判第二幕へ~

第22章 破産と別れ

第23章 パイオニア賞の受賞

第24章 ピアノ・ナイト

第25章 いまだ金は奇妙なもの

最終章

 

著者について

 

ジョン・ワート

1955年生まれ。1992年よりルイジアナ州バトンルージュを拠点に活動する音楽ライター。ヴァージニア州リッチモンド出身。最も重要な作品となったこのヒューイ・“ピアノ”・スミスの伝記に加え、過去40年間でのべ数千本に及ぶ音楽・映画に関する記事・レビューを新聞、雑誌に寄稿している。

 

陶守正寛

1967年生まれ。東京出身・在住の音楽ライター、翻訳者。1993年頃から主にブルース、ニューオーリンズ音楽について執筆している。父親の転勤により幼少期の一部を米国にて過ごし、英語を習得、音楽にもどっぷり浸かるようになった。インターネット元年ともいえる1996年にウェブサイト「ブルース銀座」を立ち上げ、現在も継続中。

 

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