長年、できない自分を必死で隠して、（自分なりの）完璧さを装って生きてきた人は、「隠すのを止めよう」「できない自分を認めよう」と思っても、途中で迷子になってしまうことがあります。

「できない自分のことは認めています」といいつつ、そういう自分にダメ出ししているのでしたら、それは認めていることにはならないのです。

できない自分を認めて受け入れるというのは、たとえてみると、こんなこと。

たとえば、子供がトイレトレーニング中で、まだきちんとおしっこできなくて、外でよくおもらししてしまうとしましょう。

そのことを認めて受け入れると、子供と外に出かけるときは、おむつをするとか、着替えを何枚も持っていくとか、子供の動きでおしっこが出そうな気配を察知して声をかけたりトイレに連れていくということ。

「うちの子、外でよくおもらしするんです」と認めているとしても、おもらしするたびに、「どうしてママにおしっこって言えないの！？」とか「どうしておもらしするの！？」と怒ってるのなら、それは、おもらしするということを認めてもいないし、受け入れてもいないことになるのです。

できない自分を認めるということは、自分はこういうことはできないんだなと受け入れた上で、そこをカバーするように自分をフォローすること。

できない自分をいつも責めてしまうと思うなら、できない自分を受け入れていないのと同じです。

自分はこれができないんだと受け入れて、できる人にお願いするのも一つ。

まだできないだけで、できるようになるまで、練習するのも一つ。

トイレトレーニングだって、できるようになるまで繰り返し繰り返し練習して、やがて、自分でトイレに行けるようになりますよね。

それと同じです。

できるようになりたいなら、できるまで繰り返し繰り返し練習する。

これは自分にはできないと思うなら、人にゆだねる。

その見極めは必要です。

見極めは、神様に願い求めてみませんか。

神よ
変えることのできないものはそれを受け入れる心の平静さを
変えることのできるものはそれを変える勇気を
そして、変えられるものと変えられないものとを見分ける知恵をお与え下さい
　　　　　　　　　　　　　　　～～～「ニーバーの祈り」より

できない自分を見つけたら、そういう自分を認めて、受け入れて、サポートしていけますように。

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できない自分を認めて受け入れるということ