道祖神巡り(湯河原町)その1 | 道祖神と第六天を巡って

道祖神と第六天を巡って

神奈川の道祖神とその周辺の第六天を巡っています

2015年03月07日巡礼

湯河原温泉旅行のついでに道祖神を巡りました
久々の道祖神巡りです
神奈川県足柄下郡湯河原町は相模国最西端に位置し、
伊豆国隣接する為か、道祖神は独特な丸彫単座像です
そして、1ヶ所に多数の座像が集中しているのも特徴です

神奈川県足柄下郡湯河原町の道祖神分布


今回のスタート地点は真鶴駅
その構内、北側への跨線橋昇り口に


豆相人車鉄道存在は知っていましたが、
真鶴駅付近を通っている事は知りませんでした

さてここから跨線橋を渡り、線路沿いを西に、
吉浜の川堀へ向かいます


この右の古道を思わせる道へ

ところが、目標の川堀会館が見当たらず
ただ郵便局があるだけ
周りの道へ上ったい下ったり、
最初からピンチでした
帰宅してから、判明したのですが、
実は郵便局の建物が川堀会館だったのです

途方に暮れていた時、目に入ったのが、
この階段と鳥居
階段を登って見ても、鳥居の奥には特に何も無し
さらに上に登ると

平地に何かが?

有りました、石塔と道祖神
左に

・六十六部供養塔(後)
・解読不明の石塔(前)

川堀新井道の道祖神
湯河原町吉浜295
・伊豆型丸彫単身座像道祖神3体
中央の道祖神は独特の表情があり、
モデルとなる人物がいたのではと予想
前方2体は、『神奈川県の道祖神調査報告書』によると、
1981年刊行当時首が欠損との記述
その後、作成、接合された様です

実は坂道途中の階段から、道祖神の平地へ登れたのです
余りに立派なので、民家への階段と思いました

次は、道を進み川堀の山神社へ向かいます

山神社への坂道を登る途中、右側に

庵寺への階段
普段は寺院には入らないのですが
巨木の下に何か有りで、立ち寄ります


右側は地蔵尊なので、省略
左は


・巡拝供養塔
「三十三所供養塔」で観音霊場巡拝と判断
「頂禮横道」の「頂禮」は仏教用語ですが、
「横道」は不明です


川堀山神社到着


川堀山神社社殿


川堀山神社の道祖神
湯河原町吉浜478
・伊豆型丸彫単身座像16体
大量の道祖神です
左側

右側

右下2体は

・不動明王
不動明王に涎掛けは似合わないのですが


中央2体
元々ここに鎮座していたのではく、
熱海線の開通や宅地化によって、
集められたそうです


右側の祠に庚申塔

・青面金剛庚申塔


・石祠庚申塔
始めて見ました


・不明の石祠

上って来た坂を戻り、福浦へ向かいます
JRのガードを潜り国道135号に出て、
道を渡り、南に向かいます
福浦バス停先、左側に

狭い空間

左は

何でしょう?庭石ではなさそう
右は

・聖観音
聖観音庚申塔の可能性もありますが、
特にその特徴が見当たりません
中央が

福浦の道祖神
湯河原町福浦404
・伊豆型丸彫単身座像道祖神
石質が違うので、頭部は後に造られたものかと
(コンクリート製?)


もう相模湾が間近です
この下の了善寺付近の道祖神に向かいたいのですが
降りる道もなく、狭い階段が数箇所のみ
果たして道は通じているのか!?

予想で、一番手前の階段を降ります
結果は、行き止まり!
けれど少し戻り、横移動で何とか下の道に出れました
山が迫る海沿いの道は、車が通れない細い道が多く
いつも迷います


出た道は、軽自動車ぐらいしか通れない道です
奥に石塔が見えて来た、あそこだ!


有りました、道祖神の鎮座地


福浦新井道の道祖神
湯河原町福浦432
・伊豆型丸彫単身座像道祖神7体
左は

ほぼ表情が同じです
中央は

これはモデルがいそうな表情です
右は

右側2体は、頭巾のせいか同じ表情
左側は頭部が後世の可能性も

初の湯河原町なのか、かなり長引いいたので、
この辺で

続きます
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何か中途半端で終わったようで、少しだけ再開
道祖神に右側に


石塔列
左から


・文字庚申塔
庚申塔の「魔」の銘は初見です


・文字庚申塔
黄色の顔料は?


・三猿庚申供養塔


・日月文字庚申塔

以上で、次回続きます