Tobii(トビー)~視線入力意思伝達装置 | 遷延性意識障害の長男と回復信じる次男の話~そうたけキング

遷延性意識障害の長男と回復信じる次男の話~そうたけキング

長男 小5の時に交通事故に~。10ヶ月の入院生活を経て自宅へ。退院した現在も遷延性意識障害ですが、小さな回復を次男と共に嬉しく感じる毎日の子育てblog。

遷延性意識障害 家族会~『わかば』から 会報が届きました。

そこには 最近発足された九州の家族会『つくし』の発足記念講演会の案内も入っていました…沙羅さんの奮闘が目に見えるようです。

心肺停止から 低酸素脳症~10年経って ずっと意識があったとわかる!とあります。
諦めちゃだめですよね。

そして その次の日は…

ダブル技研(株)さんから
Tobiiトビー~視線入力意思伝達装置をお借りして…
長男に試してみる日…

トビーは 画面を1秒 注視すると 装置が反応するという仕組みです。

何が出来るかというと…
はい!いいえ!などを意志を選択して 答えられたり…
簡単なゲームも出来ます。

まず 始めに…
画面の前に座り キャリブレーションという作業をして…

本人の視線が反応するように設定します。

頭を固定したり、機械を取り付けたりすることはなくて…

画面に現れた 動く○を追視する作業をします…それがキャリブレーション~

それによって 座標を測定し 瞳孔反射なども測定し それから 意思伝達やゲームなど

本人の視線入力を読み取っていくという装置です。

試すまでは…
○を追視することが まず無理だろうと思ってました~

画面一杯に○がゆっくり動きますが 追視する範囲は限られているだろうと思っていたのです…

それが ほぼ 追視できているという結果に…

それによって…正面は見られないと思い込んでいたことが間違いだったことや

左より、右目の方がきちんと見ているということもわかりました。

左は視線が揺れたり 注視出来ないのですが
右目は だいたい正確に注視しています。

画面のどこをみているのか、どこが見えにくいのか わかるのが驚きでした。

長男は 画面の左寄りが見えやすいので~

左寄り半分の画面の上下に はい!いいえ!の画面を設定し 練習することに…

音声も入れられるので…
1秒注視すると音声で『はい!』と答えます…

長男の声じゃないけど…答えられることに感動しました。

長男の意思じゃなく ただ注視しただけ…かもしれません

注視すると はい!と答える為… はい!を連呼する時も…

でも 練習すれば 確率があがり、出来るようになる可能性は なきにしもあらず…!

もし 本人に意思があるなら いつか出来るようになるはず…

前向きにね♪

24日まで お借りすることが出来たので…
どんどん 練習してみようと思います。

長男は、今 出来るかは不確実だけど…

世の中には
意思があると確実にわかっていながら 本人の手足が不自由な為だったり、介護者が寄り添う時間が少ないが為に キチンと伝えられない方って ~たくさんいるはず!

学校や 病院…いろんな所でトビーが使えたら…
もっともっと優しい空気が流れる 現場になるのにな…

なんて思いました…