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http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-13531220100126

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[上海 26日 ロイター] 複数の銀行関係者によると、中国は、予定

していた一部銀行の預金準備率引き上げを26日から実施した。預金

準備率の引き上げは、中国人民銀行(中央銀行)が前週、過剰融資

したと判定した銀行を対象にした措置で懲罰的意味合いがあると

されている。

 26日これより先には、当局の融資を抑制しようとする取り組みが

必ずしも成功していないことを示唆する報道が流れ、市場で当局が

近くより積極的な措置を講じるのではないか、との懸念が浮上していた。


 26日付の21世紀ビジネス・ヘラルド紙によると、1月の中国の

人民元建て新規融資は19日時点で1兆4500億元(2億1200万ドル)

に達した。政府による一段の引き締め措置を見込んで融資を前倒し

する動きが広がったもよう。


 人民銀行はここ数週間、短期金融市場から資金を吸収しており、

1月に入って手形入札の落札金利を引き上げ始めた。


 26日も100億元(15億ドル)の1年物手形入札を実施した。落札

利回りは予想に反して前週と変わらずだったものの、アナリストは

2月に旧正月の連休を控え、市場の流動性を潤沢にしておくために

一時的に引き締めを休止したに過ぎないとみている。


 預金準備率をめぐる報道を受け、アジア株式市場は下落。台湾の

加権指数が6カ月ぶりの下落率となったほか、上海総合株価指数は

2.4%下落、香港ハンセン指数も約2%下げた。


 ロイターは前週すでに、人民銀行がCITIC銀行(0998.HK: 株価 ,

企業情報 , レポート )(601998.SS: 株価 , 企業情報 , レポート )と

中国工商銀行(1398.HK: 株価 , 企業情報 , レポート )(601398.SS:

株価 , 企業情報 , レポート )に対し、預金準備率を追加で0.5%

ポイント引き上げるよう指示したと伝えていた。


 アナリストの多くは、人民銀行が旧正月の連休明けに引き締めを

再開し、いずれ基準金利も引き上げると予想している。

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