木村拓哉主演【華麗なる一族】

『橋田壽賀子ドラマ渡る世間は鬼ばかり』以外は
視聴率の低迷が続くＴＢＳの連続ドラマ。

日本テレビの「土９」やフジテレビの「月９」は元より、
関西テレビの「火１０」にも水をあけられてしまった。

そのＴＢＳが秋期ドラマの目玉にしたかったのが
木村拓哉、渡哲也主演の『華麗なる一族』（原作：山崎豊子）であった。

しかし、渡哲也はテレビ朝日に持っていかれ、
たのみであった木村拓哉のスケジュールも確保できずに
１月からの冬期ドラマに延期となった。

元来、ＴＢＳはＳＭＡＰのキャスティングに関して、
ジャニーズ事務所の飯島さんを押さえているので優位にあると
豪語していただけにお粗末な状況である。

その『華麗なる一族』に代わって急遽
作られることになったのが、
堀北真希主演ドラマ『鉄板少女アカネ!!』である。

ＴＢＳ秋期ドラマのラインナップには
一見ビッグネーム作品が並んでいるが、
ドラマとしてちゃんと消化され、
昇華した作品になっているかと言えば
疑問となるドラマばかりである。

ドラマ『セーラー服と機関銃』は、
長澤まさみに負んぶに抱っこの作品。

数字としての結果を一度も出したことがない長澤まさみが、
自社（東宝）の作品ではないこのドラマで
どれだけの数字を残せるのか正念場である。

もし、このドラマで結果を出せなければ、
思っていた以上に早く潰れる可能性もある。

『嫌われ松子の一生』は、今年映画化もされた作品。
この映画版は本年度Ｎｏ．１と謳われる傑作であった。

それを更にドラマ化しようというのだから
ハードルは相当に高い。

それにも拘らず、キャスティングから既に難航。
瀬戸朝香、小雪、柴咲コウなどに散々断られた末に
仕方なく内山理名にしたという惨めなドラマだ。

もっとも、当の内山理名はやる気満々なので
間違って映画に匹敵するくらいの作品になるかもしれない。

でも、もしかすると一番の数字を残すのは
代打の『鉄板少女アカネ!!』かもしれない。

以前、ＴＢＳが『のだめカンタービレ』に
ドタキャンされたときも代打投入された
『花より男子』が好調だった。

今回も代打投入の『鉄板少女アカネ!!』が、
因縁の『のだめカンタービレ』（フジテレビ「月９」）を倒す様な
番狂わせが起こるかもしれない。

【YAHOO!BLOGS『エンタに関する悪魔の囁き』より〔２００６年１０月９日〕の記事を転載】