買った価格と売った価格に差が出た時 | 設立3年以内の起業家専門経理・総務アドバイザーのブログ

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皆様こんにちは、SOOMU(ソーム)の佐伯です。





時価」と「簿価」についてご質問いただきました。




簡単に言うと、買った時の価格が「簿価」、現在の価格が「時価」になります。




600万円の社用車を購入した場合、初年度の社用車の簿価は600万円です。




翌年度減価償却100万円だった場合、600万円-100万円=500万円が簿価になります。





急に資金が必要になり、この社用車を売却した場合、400万円で売却できたら400万円が「時価」になります。




この場合は「簿価」より安い金額で売却したので「売却損」が出てしまいます。




逆に600万円で売却できたら「売却益」が出ます。




投資有価証券なども同じような考え方です。





投資有価証券を購入した価格が「簿価」、売却価格が「時価」(単純化しておりますが)





そしてその差額がプラスなら「売却益」、マイナスなら「売却損」です。




以前書いた「ゴルフ会員権」などもそうです。




バブル時代の購入価格は800万円。



これが、今現在も資産として、貸借対照表に載っていますが、実際ネット検索でいくらで売れるか調べたところ、30万円程度でした。




この場合「簿価」は800万円、「時価」は30万円です。





東京から遠すぎて、まったく使用していないゴルフ場で年会費まで支払っているので、早急に売却したいですが、利益を確定すると700万円以上の「売却損」が出てしまいます。






よほど会社に利益が出た場合は節税対策として、有効ですが、赤字体質の会社でしたので、なかなか売却という手段に出ることがいかず、ゴルフ会員権は800万円の資産として何年も塩漬け状態です。





これ以外にも流行の激しい仕入れ商品なんかも、流行っている時に購入した商品(簿価)があっという間に陳腐化して、タダ同然になってしまう(時価)パターンもありますね。




簿価」と「時価」をよく意識して経営してください。



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本日もありがとうございました。

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