ひげ茶ですっきり | 園山一家の幸腹(福)

ひげ茶ですっきり

夏と言えばとうもろこしですね。

皮をむきむきむくと、にわかに顔を出す、ぱっと明るいイエロー。
まさに夏カラーのとうもろこし!


の、

ひげって、

どうしてますか?


スーパーでも、
「ほら、皮はここに捨ててきなよ」という感じで、
やさぐれた段ボールがどーんと置いてあったりしますが、
触った感じ、捨てるには手触りがよすぎるし(雑なシルクみたいな手触りで気持ちいい)、
日頃、いかに野菜くずを捨てずに活用するかと厨房内で目を光らせているまかない担当としては、
このひげ、見逃せません。

料理長ちーさんとも、
「これ食べられないのかな・・・」
「おひたしは?」
「かき揚げにしたらいけそうですよね!」
と、お互い食い意地を見せ合う日々。

実はとうもろこしのひげって、とっても栄養価が高いのです。
薬膳でも、人気ですよね。

なんと言っても、カリウム!
夏場はどうしても塩分を取りすぎてしまって、
なんどなく体がだるーんとしがちです。

このカリウムを、あますところなく体に取り入れたい・・・

ということで、ひげ茶作ってみました。



まずは、ふぁっさふぁっさしてるひげを豪快にすっぱ抜き、
茶色い部分はさようなら。
きれいに洗って、乾燥させます。

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一番日当りのいい二階のベランダで干すこと二日。

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いい感じにぺさっと水分が抜けたら、今度はたっぷりのお水で煎じていきます。

ちょこちょこ味見していると、
最初は「とうもろこしのひげの味がするお湯」だったのが、
お湯が2/3ほどの量になることには、
だんだんと「とうもろこしのひげの味がするのにほんのり甘くて美味しいお茶」に変化してきます。

いまだ!と思ったところでひげを引き上げ、
こして冷やしてグラスに注ぐと・・・

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うーん、美味しい!
温かくても、常温でも、冷やしても、どんな温度でも、
ほっとする天然の甘さが美味しいお茶になりました。



とうもろこしが大活躍の夏。
おいしくって無駄がなくて、簡単で、むくみ知らずなひげ茶。

皆様も一度、お試しあれ!

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五味渕かぐみ